チュート徳井義実の「飯」動画に大反響 人気の理由は心あたたまる“リアルな映像”?

 チュートリアル徳井義実のYouTubeチャンネル「徳井video」の「飯」シリーズ動画が好評を博している。徳井自身が行っているという編集の妙も手伝い、見終えた後「映画1本見たような気分になった」という感想を書き込む視聴者も存在するほどだ。

 「飯」シリーズは、基本的に「徳井が調理した飯を食べる」、「外出先の飲食店で飯を食べる」、「買った・支給された弁当を食べる」様子を公開したもの。「こじらせ飯」「徳井のソトメシ」とタイトルに書かれているものが多い。特に大きな出来事が起こる動画ではないが、味わい深い内容が多く、再生回数はほとんど10万回を超えている。

 まずは“徳井が調理した飯を食べる動画”の魅力について考えてみたい。基本的に自宅のキッチンで調理する様子に、ナレーションが差し込まれるという内容で、見ていて心地良いのが、徳井の低いトーンの声と、映像のシンプルさだ。これ以上でもこれ以下でもなく、ただ調理が進められていく様子に、徳井流のエンタメ演出が盛り込まれている。

 例えば「こじらせ飯 私のナポリタン」と題した動画ではトングでフライパンを叩いたリズム音が、石井明美「CHA-CHA-CHA」のキメのリズムと“酷似した”と判断した徳井は、BGMとして同曲を一瞬盛り込んだ。こういった細かい芸に見ている視聴者はクスッとしてしまう。まるで、徳井の頭の中を覗き見しているような感覚を楽しめるのだ。

 食事する徳井の元には、愛猫のミコライオとエルドレッドも度々登場する。愛猫も出来上がった料理が美味しそうなのか、徳井の傍から離れようとしない。映像を見てもらえればよくわかると思うが、たびたび徳井の顔面をペロペロと舐める猫の姿を確認することができる。ほのぼのとした癒し要素が「徳井video」にはあるのだ。

 続けて“外出先の飲食店で飯を食べる動画”の魅力について考えてみたい。簡単に言えば『孤独のグルメ』的な魅力のある動画だ。どういった経緯でこの店を訪れ、どういう思考でこのメニューを選び、そしてその味を表情とナレーションで伝える。基本的にただ、それだけの工程ではあるが、「美味しさ」をかみ締めるよう伝える徳井の表情は見ているこちらを魅了する。映像を見ることで“この店に行ってみたい”と思うファンも多く存在することだろう。

みんなのオアシス、定食屋さん

 一方で『孤独のグルメ』と異なるのが、完全なるノンフィクションという点だろう。例えば今年3月3日に公開された「みんなのオアシス、定食屋さん」と題した動画では、徳井は神奈川にある定食屋「和光食堂」を訪れた。

 なんとも言えないアットホームな雰囲気のあるお店での食事。ここでは飯を食い続ける徳井の裏で繰り広げられた店員さんとお客のほのぼのとした会話が視聴者の心をあたためた。まさになんでもない日常が切り取られた映像だが、徳井の引きの良さも手伝い「なんかめちゃくちゃいい動画で泣きそうになりました…すごくいい…」「こんな平和な日常がずっと続いてほしいなと改めて思いました、ありがとうございます」といったコメントと届く内容に。まさにノンフィクションならではの偶然が生んだ産物だ。

 視聴者を心を惹きつける飯テロコンテンツ「徳井video」。この人気っぷりを踏まえると、今後も飯シリーズ動画は更新され続けていくはずだ。気になる人はぜひ一度チェックしてみてはいかがだろう。

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