ヒカルは“日本一のYouTuber”になれるのか 炎上騒動からグループ化まで、成り上がりの戦略を読む

 ヒカルは何故「グループYouTuber」に固執するのか(再生数をみると、別に突出して数字があるわけでもない)。3周年動画でも熱く語っていたように、彼は今でも日本一のYouTuberを目指しており、そのためには、グループYouTuberであることが必要だと考えている。

 日本一のYouTuberというのは、再生数なのか、登録者数なのか、世間的な知名度とイメージの話なのか定かではないが、そこにヤンキー的な「成り上がり」の精神を感じるのだ。彼はことあるごとに「自分は(兵庫県)姫路市出身の田舎者」であることを強調する。「そんな自分が日本一をとるところを見ていてほしい」と。

 姫路市に隣接する明石市出身であるエミリンは、ヒカルとの対談動画で「ヒカルさんは姫路のヤンキーの星」だと語っていた。これはおべっかではなく、実感として本当にそうなのだろう。一部の若者にとってヒカルの存在は、ある種の立身出世物語として機能している(それが果たして良いことなのかどうかはさておき)。

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 その期待にこたえるように、3周年動画でもこんな風に語っている。

 「もう日本一をとるって言葉はね、言わなくてもいいと思うんです。言ったところでそんなん無理だって言われるだけなんで。それでも言っときます。どうせとるんで。とった時に言いたいんで。有言実行やったやろって」

 自分のキャラクターについての「文脈」はここまで理解してるのに、なんでかグループに関してはそれを活かしきれてないんだよなあ……。彼が本当にメンバーの個性を生かしたグループYouTuberを作れた暁には、「日本一」も夢ではないと筆者は考える。

■藤谷千明
ライター。81年生。ヴィジュアル系バンドを中心に執筆。最近はyoutubeや恋愛リアリティ番組なども。共著に「すべての道はV系へ通ず。」(市川哲史氏との共著・シンコーミュージック)。Twitter

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