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日本ジャズ・ギター・シーンの新世代を代表するギタリスト。ここしばらく有望新人が現れていなかったシーンだけに、その存在は広く注目を集めている。99年にギブソン・ジャズ・ギター・コンテストに優勝したことで一躍名を知られるようになり、01年にアルバム『nu jazz』でメジャー・デビュー。音楽が豊富な時代に育ったアーティストらしく、そのスタイルはジャズに根ざしながらも実に多彩な側面を見せる。
デビュー・アルバムではジョージ・ベンソン(g)にも通じるストレートアヘッドなプレイを聴かせる一方で、よりフュージョン的な、カールトン風のスタイルも器用にこなす。「ヴァーチャル・インサニティ」での、タック・アンドレス(g)ばりのソロ・ギターも聴き応えあり。セッション・プレイヤーとしてジャズ・フィールドに限定されることなく幅広いジャンルで活躍しているだけあって、リズムに対するセンスは抜群だし、全体的に癖の少ない端正なプレイを聴かせるが、逆に淡泊/お行儀よすぎると感じる部分も。今後、ますます活躍のフィールドが広がっていくであろうと思われるが、場数を重ねる中でのさらなる飛躍に期待したい。