アキマツネオが語る、T.Rexの本質「マーク・ボランの魅力は音楽理論を超えたところにある」
1970年代に登場し、デヴィッド・ボウイとともにグラムロックの双璧をなした伝説のバンド、T.Rex。そのリーダーであるマーク・ボ…
史上最強のブギー・ヒーロー、マーク・ボラン(本名マーク・フェルド)。狂乱のグラム・スター生活、キンキラ金ラメ衣装、ドラッグ漬けによる早すぎる死(直接の引き金は自動車事故)など——彼が築き上げた数々の伝説は、後進のアーティストに多大な影響を与えながら常に輝きつづけている。
65年にソロ・デビューを果たし、67年からはティラノザウルス・レックスとして活動。70年にはT.レックスと改名して、バンド・スタイルによるエレクトリック・サウンドを展開し、「ホット・ラヴ」「ゲット・イット・オン」「テレグラム・サム」「20thセンチュリー・ボーイ」などの大ヒット曲を世に送り出した。
パンク前夜のシーンにおいて彼が成し遂げた功績はあまりにも大きい。「ボラン・ブギー」という言葉まで作り出したそのサウンドは、キャッチーなメロディと目眩めく妖しげなグルーヴを携え、盟友デヴィッド・ボウイとともに“グラム・ロック”というきらびやかなスタイルを創造したのである。そして、ボランのどこか寂しげなヴォーカルと、ストリングスによる儚い雰囲気が狂騒的なグラム・シーンの裏側を垣間見せ、まるで彼の内面を代弁しているかのように鳴り響いているのだ。
1970年代に登場し、デヴィッド・ボウイとともにグラムロックの双璧をなした伝説のバンド、T.Rex。そのリーダーであるマーク・ボ…
T.Rexのリーダー、マーク・ボランが今年2017年に生誕70周年/没後40年を迎えるにあたり制作されたトリビュートアルバム『T…