エルヴィス・プレスリー、The Beatles、Sparks……伝記映画はなぜブームに? 閉塞した現代社会を生きるヒント
ビリー・ホリデイ、エルヴィス・プレスリー、ブライアン・ウィルソン、リンダ・ロンシュタット、スージー・クアトロ、シェイン・マガウア…
ロス出身の変態兄弟、ロンとラッセルによるスパークス。さまざまな方面からシーンを震撼させ、ニューウェイヴの先駆けとなったカルト・ユニットである。
トッド・ラングレンに発掘され、ハーフネルソンの名でアルバム2枚を発表した後、スパークスと改名。『キモノ・マイ・ハウス』(74年)を筆頭とする奇抜な作品を続々発表した。ディスコの大家ジョルジオ・モロダーを迎えた『No.1 In Heaven』(79年)以降、エレクトロニック・ダンス色を強化。『In Outer Space』(83年)には、テレックスの中心人物であるダン・ラックスマンもエンジニアとして参加した。ロックのみならずテクノ・リスナーに信者が多いのも頷けるだろう。
ラッセルの甲高いカウンター・テナー唱法はフレディ・マーキュリーが模倣、インチキ臭漂うヴィジュアル/ユーモア・センスはディーヴォに影響を与え、洗練されたポップ感覚はニューロマンティック勢の教材と成り得た。ちなみに、フランス映画界の巨匠ジャック・タチが立案し、日の目を見なかった遺作はスパークス主演のコメディだったらしい。
——と、音楽界の裏街道を独走してきたふたりが、01年1月、活動30年目で遂に初来日を果たし、平均年齢40歳のプチ・スパークス旋風を巻き起こした。ピチカート・ファイヴのベスト・アルバム『Pizzicato Five R.I.P.』には、何の因果か「キモノ」でゲスト参加。地味ですが、出るトコには出ますよ。
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