カニエ・ウェスト、NIGOも登場 セレクトショップ「コレット」閉店まで追うドキュメンタリー公開
2017年末に閉店したセレクトショップ「コレット」の最期の日々を追ったドキュメンタリー『COLETTE, MON AMOUR』…
いまや「A BATHING APE(正式名称はA BATHING APE IN LUKEWATER/ぬるま湯につかった猿、の意)」といえば、出すもの出すものがレア商品、つまりはお宝グッズとして崇められるような超人気ストリート・ブランド(←凡庸きわまりない説明)。スチャダラパーやコーネリアスのツアーTシャツも手がけたりしているので、音楽ファンは特に熟知してることと思うが、とにかくAPEは若人たちにおける「安心の猿ブランド」なのだ。で、その主宰/ディレクターであると同時に音楽活動にも積極的なのがNIGO。ちなみに、同じく裏原宿系コミューンのグルとして君臨する藤原ヒロシと顔が似ていたことから、"藤原ヒロシ2号→NIGO"と命名されたとか(真意不明)。また、コーネリアス同様『猿の惑星』フリークとしてもあまりに有名だ(あえて言うまでもないか)。
ジャズ/ロック/ノーザン・ソウル/ヒップホップ/エレクトロ/ブレイクビーツ……と広範な音楽フォーマットをこざかしいルール抜きで取り込んでいく姿勢と、それに付随するアートワークの細部まで行き届いたこだわりは見事。また、<Mo'Wax>レーベルの総帥ジェームス・ラヴェル(=U.N.K.L.E.)とも深い交流があり、『APE vs Mo'Wax』(97年)では2人で選曲を行ったりしている。
着るものにこだわるミュージシャンと、音楽にこだわるファッション・ディレクターが意気投合——それをライヴという形で具現化したAPEプレゼンツによるショウも毎年開催。今、「ファッションと音楽」をワンパッケージにして一番楽しんでいるのが、NIGOといえるだろう。
2017年末に閉店したセレクトショップ「コレット」の最期の日々を追ったドキュメンタリー『COLETTE, MON AMOUR』…