Massive Attack、国際音楽祭『SOMEWHERE,』で東京・大阪公演開催
Massive Attackの東京、大阪公演が決定した。 2019年4月、東京を皮切りにスタートした国際音楽祭『SOMEWH…
マッシヴ・アタックは、ブリストルで“ワイルド・バンチ”と名乗っていた時代から、ゴシック調の大作『メザニーン』に至るまで、どこか気だるく憂鬱なサウンドを美しく鳴り響かせてきた。また、かつて完全にミックスされることがなかったサウンド同士——例えば「テクノとダブ」「ブレイクビーツとジャズ」をクールな手法で合致させたのも彼らである。
ダブのテクスチャーがヒップホップのリズムに合わせて変化をみせ、ソウルフルなヴォーカルが深くファンキーなベースラインと見事な調和を描く。さらに、サイケデリックなサンプリングのタペストリーに、地の底から響くようなラップのつぶやきが織り込まれていく、そのある種奇妙な快感ときたら!
また、ダンス・ミュージック界のカリスマともいうべき3D、ダディーG、マッシュルーム(99年に脱退)の3人は、ディープでソウルフルな声を見事に駆使してみせる。加えて、元メンバーのトリッキーや伝説のジャマイカン・シンガー、ホレス・アンディ、コクトー・ツインズのヴォーカル、エリザベス・フレイザー、エブリシング・ザ・バット・ザ・ガールのトレイシー・ソーン……といったアーティストとの名コラボレイトを数多く見せている。1stアルバム『ブルー・ラインズ』は名プロデューサーにしてワイルド・バンチ時代の盟友ネリー・フーパーを迎えて制作、次作『プロテクション』にはマッド・プロフェッサーの素晴らしくヘヴィなミックスが施されている。
衝撃のデビューから15年目を迎えた06年、ベスト・アルバム『コレクテッド』をリリース。マッシヴ・アタックのインスピレーションや今までのキャリアも印象的だが、もっと素晴らしいのはエレガントにして強烈なサウンドだ。——彼らが創造する慟哭するように美しい瞬間は、この現実世界の中ではめったに存在しないのだから。
Massive Attackの東京、大阪公演が決定した。 2019年4月、東京を皮切りにスタートした国際音楽祭『SOMEWH…