『GTO』“鬼塚”反町隆史が見せた生徒の拳を受け止める覚悟 “柏原”生見愛瑠の本音が爆発

『GTO』鬼塚が見せた覚悟

 8月17日に放送された『GTO』(カンテレ・フジテレビ系)第5話では、1年B組の副担任である柏原(生見愛瑠)の本音が爆発した。

 フェイク動画疑惑が晴れてクビを回避した鬼塚(反町隆史)は今日も元気にバイクで登校。そんな鬼塚に熱い視線を注ぐのが校長の大久保(宇梶剛士)だ。教頭の中丸(近藤芳正)の陰でいまいち存在感の薄い大久保は鬼塚に興味があった。「あの男は不思議だ。50過ぎてなんでいつも子どもみたいにはしゃいでるんだ」には驚きとともに羨望の響きがあった。

 第5話では退学しようとする生徒の苦境が描かれた。三者面談を前に航(及川桃利)は退学届を提出。優等生の航は昼休みに一人で昼食を取っていた。航が辞めるのは学校がつまらないからだが、それは表向きの理由で、実際は家庭の事情が関係していた。航の父親は借金を残して家を出ており、母親は女手ひとつで3人の子どもを育てていた。修学費用を滞納していた航は、家計のために進学を断念することにしたのだった。

 たとえばヤングケアラーの問題は、近年の学園ドラマでわりと取り上げられるテーマだが、『GTO』第5話の場合やや趣向が異なる。進路選択の問題を単純に家庭の事情に還元してすませるのではなく、生徒が自身の内面と向き合うきっかけとしてとらえていた。そこで重要な役割を果たしたのが担任の鬼塚である。

 話はそれるが、それまで続けていたことをやめようとする人間に「やめたら後悔する」と言うのは、個人的にまったく説得力がないと思っている。当事者が悩んでいるのはいま目の前にある問題であって、それを未来からの視点で否定しても解決にならない。それどころか不必要に反発を生むだけだ。航に学校を辞めたら後悔すると言った鬼塚が次にしたことは、航にやめることをやめたくなるように翻意させることだった。

 あの手この手で鬼塚はアプローチするがことごとく不発に終わり、そんな折、航が他校の生徒に怪我を負わせてしまう。自暴自棄になり、母親に乱暴な口をきく航を、鬼塚はいつになく真剣な調子で叱る。柏原の「可能性を奪わないほうがいい」という意見はもっともだったが、航の挑発に乗って逆ギレし水の泡に。他に手段がなくなった鬼塚がした“最後の授業”、それは生徒とタイマンを張ることだった。

 生徒を殴るとパワハラで一発退場になるので、鬼塚は一方的に殴られる側。それでも、鬼塚にけしかけられ、全力でぶつかるうちに航の本音があふれ出して止まらなくなる。勉強ができて、長男で家族思い。航にはため込んでいたものを吐き出す場所がなかったのだ。

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