『さよならノワール』“名脇役”三河悠冴が登場 北香那と体現する支援者と被害者の距離感

『さよならノワール』“名脇役”三河悠冴登場

 フジテレビ系ドラマ『さよならノワール』第7話では、これまで夏海(小池栄子)の隣で経験を積んできた絵梨子(北香那)が、ようやく支援員として大きな一歩を踏み出した。

 高校の生物教師・岩田(三河悠冴)が、学校近くの路上で何者かに襲われた。岩田はマッチングアプリで知り合った朋美(日比美思)と、その知人・八木(小林リュージュ)から約1000万円を脅し取られており、さらなる金銭の要求を拒んだことで暴行を受けたという。事件直後は警察の聴取にも応じていたが、朋美に送った動画について尋ねられたのを境に、岩田は口を閉ざしてしまう。

 夏海とともに岩田の家を訪れた絵梨子は、無理に話を聞き出そうとはせず、ベランダで育てている花に目を留める。「あの花はなんていう花なんですか?」と尋ねると、岩田は黙ったまま図鑑を取り出し、その花を指さした。その反応を見逃さなかった絵梨子は、急かすことなく岩田のペースに合わせながら、「岩田さんを守るのが私の仕事なので」と伝える。

 中谷(味方良介)と鴨居(岡山天音)の事情聴取にも無言を貫く岩田だったが、絵梨子がその気持ちを汲み取って、代わりに言葉にすると、わずかながら反応を見せる。その様子を見た夏海も、絵梨子には「相手が求めているものを見極める力はある」と評価。経験こそまだ浅いものの、岩田が少しずつ心を開いていることを感じた絵梨子は、一人で支援にあたりたいと申し出る。岩田との対話のシーンで印象に残るのは、北香那の愛くるしさだ。花の名前を尋ねたり、思い出せずに首をかしげたりと、決して器用に距離を縮めているわけではない。それでも、その飾らない受け答えや柔らかな表情が岩田の緊張を少しずつ解いていく。第1話では知識を優先するあまり相手との距離をうまく測れなかった絵梨子からしてみたら大きな成長だ。

 ただ、貴子(戸田恵子)が心配したのは「陽性転移」だ。支援する側への信頼や親愛が、恋愛感情へと変わってしまう可能性がある。夏海から注意されても、「そんな初歩的なミスはしない」と自信満々なのがまた絵梨子らしいが、カウンセリングを重ねるうちに、今度は岩田のほうから絵梨子へ言葉をかけるようになる。最初は図鑑を指さすだけだった岩田が、自ら会話を始めるまでになったことからも、絵梨子に心を許し始めていることが分かる。

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