『ラストノート』葵&澄晴がついに“両想い”に 物語がピークを迎える裏で優子がまた暴走

また今回、印象的に描かれていたのが、優子と龍太(草川拓弥)の違いだ。2人には、ある共通点がある。それは「人生こんなはずじゃなかった」という思いを抱えていることだ。葵が160万円を立て替えていたことを知り、見下されていると感じた優子はこれまで溜めていた感情を爆発させる。中学時代、マドンナ的な存在で男子からモテていたのは優子のほうだった。当時はむしろ葵を下に見ていたのに、いつしかその立場は逆転。自分より“下”だと思っていた葵に追い越されたことが、優子のプライドを傷つけていたのだろう。極め付けには、自分が恋焦がれる澄晴の心まで葵が掴んでしまったことにより、長年育んできた友情さえも、嫉妬に飲み込まれてしまった。

一方、龍太はずっと傷を舐め合ってきた澄晴が突如、詐欺まがいの仕事から足を洗ったことで、自分だけが取り残されるような不安を感じていたのではないか。だから、余計に意固地になって今の仕事で成果を出そうと、優子に絵を買ってもらうため、澄晴の情報を売りもした。それでも龍太は、優子のように負の感情に飲み込まれることはなかった。やはり、そこは莉奈(桜井日奈子)の存在が大きいのだろう。いろいろお互いに思うところはあっても、澄晴と龍太が誰よりも心を開き合える特別な関係であることを、2人のそばにいる莉奈が分かってくれている。龍太が澄晴に自分の素直な気持ちをぶつけることができたのも、そんな莉奈に「まっすぐ澄晴と向き合ってみたら? 私はそうするって決めたから」と言われたからだった。

ただ、莉奈に澄晴と再び向き合う覚悟を決めさせたのは葵というのが何とも皮肉な話。大人で唯一慕っている葵が澄晴の想い人と知って、莉奈の彼女に対する見方がどう変わるのか、少し怖くはある。また、優子は龍太からの情報をもとに、澄晴の父・眞澄(佐々木蔵之介)のところへ。澄晴に歪んだ気持ちを抱いている者同士の邂逅が、葵と澄晴の関係に果たして何をもたらすのか。次週の展開が今から恐ろしくてならない。
■放送情報
木曜劇場『ラストノート』
フジテレビ系にて、毎週木曜22:00〜22:54放送
出演:内田有紀、寺西拓人、坂井真紀、桜井日奈子、草川拓弥、徳井義実、佐々木蔵之介ほか
脚本:的場友見
演出:相沢秀幸、中前勇児
プロデュース:三竿玲子
主題歌:椎名林檎「裸」(EMI Records/UNIVERSAL MUSIC)
制作・著作:フジテレビ
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