『GTO』が令和に復活! 反町隆史が問いかける“グレートティーチャー”であることの意味

『GTO』が令和に復活!

 『GTO』(カンテレ・フジテレビ系)第1話が7月20日に放送された。名曲「POISON~言いたい事も言えないこんな世の中は~」のイントロに乗ってさっそうと登場したのは、かつて日本中に旋風を巻き起こしたアウトロー教師。過去と現在が重なるオープニング映像にいやおうなしに期待が高まる。

 藤沢とおるの同名漫画を原作として1998年7月期に放送されたオリジナルの『GTO』は異色の学園ドラマだった。当時、人気絶頂だった反町隆史を起用し、“ワル”の雰囲気を漂わせた元暴走族の熱血教師は、平成まっただ中の時代の閉そく感を打ち破るインパクトを備え、反町が共演した松嶋菜々子と後に結婚したことも、同作の伝説性を高めることに貢献した。

 それから28年。この間、『GTO』をめぐる状況には紆余曲折があり、数度のリバイバルを経て、オリジナルキャストを起用したスペシャルドラマ『GTOリバイバル』(カンテレ・フジテレビ系)が2024年4月に放送。満を持して、反町演じる鬼塚英吉のその後を描く連続ドラマが今回放送されるシリーズになる。

 第1シリーズで数々の伝説を生んだ私立武蔵野聖林学苑を辞めてからの鬼塚は低空飛行を続けていた。同僚教師の冬月あずさ(松嶋菜々子)と結婚し、あずさは念願のフライトアテンダントに転職したものの、鬼塚自身は行く先々で問題行動を起こして学校を転々とする人生。52歳という年齢を考えると厳しい状況である。

 ついに鬼塚はあずさから離婚届を突き付けられてしまう。あずさは、鬼塚に「グレートティーチャーはどんな教師か」と詰め、その答えを探すこと(=教師としてちゃんとやっていくこと)が鬼塚のミッションになった。

 劇中の鬼塚の人生は今作の歩みと重なる。『GTO』というレガシーをどう継承するか。令和の時代に学園ドラマの「型破りな教師」という定型をなぞる意味があるのか、という疑問は、そのまま「『GTO』とは何だったのか?」という問いと直結している。あずさの問いかけは、本シリーズが何を描くかを設定する批評的な視点を備えたものだった。

 2026年版『GTO』が1998年版を踏襲していることは、冒頭の鬼塚とあずさの応酬からわかる。もう一つ連続性が見えるのが脚本家である遊川和彦の起用だ。遊川といえば、作家性の強いオリジナル作品を送り出してきた、そのきっかけになった初期作が98年版『GTO』である。98年版にあって2012年版になかったのは、遊川がもたらす強烈な物語の異化作用だったことが2026年版の第1話で確認できた。

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