マルコ・ベロッキオ監督『私の血に流れる血』7月25日公開 ポスタービジュアル&予告編も

第28回東京国際映画祭ワールド・フォーカス部門で上映されたマルコ・ベロッキオ監督作『私の血に流れる血』が、7月25日よりシアター・イメージフォーラムで公開されることが決定した。
第72回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門に出品され、国際映画批評家連盟賞を受賞した本作は、長年にわたり家族、宗教、政治、国家の暴力を見つめ続けてきたベロッキオ監督が、ゴシック的な寓話と現代イタリアへの鋭い批評をコミカルに融合させた異色作。
17世紀、イタリア北部ボッビオ。若き兵士フェデリコは、神父であった双子の兄ファブリツィオの死の真相を追い、古い修道院を訪れる。兄は修道女ベネデッタに誘惑され、信仰を裏切った末に命を落としたとされていた。兄の名誉を回復するため、フェデリコはベネデッタに罪を認めさせようとするが、魔女として告発された彼女の存在に、次第に心を奪われていく。物語はやがて、数世紀後の現代へと移る。かつて修道院だった建物は廃墟となり、ロシア人富豪への売却話が持ち上がっていた。そこへ現代のフェデリコが現れるが、廃墟には夜にだけ姿を見せる謎めいた老伯爵が住みついている。過去に封じ込められたはずの罪と欲望は、姿を変え、現代にもなお息づいていた。
本作は17世紀の修道院で魔女として告発された修道女ベネデッタをめぐる物語と、数世紀後の現代、同じ場所に現れる謎めいた伯爵をめぐる物語が交錯し、信仰、欲望、権力、そして血に刻まれた記憶が、過去と現在を不穏に結びつけていく。
公開されたポスタービジュアルには、水中に沈められるベネデッタを捉えた印象的なシーンに、「どんなに離れていようと、とても近くに感じる」のキャッチコピーが配置されている。この言葉は、本編内で印象的に使用されるメタリカのカバー曲「Nothing Else Matters」の歌詞“no matter, no matter how far”に着想を得たもの。物語に突然響きわたるこの楽曲は、時代も距離も超えて引き寄せられる人々の宿命を象徴するように、本作の幻想性を際立たせている。
あわせて公開された予告編では、暗く閉ざされた修道院、魔女として裁かれる修道女ベネデッタ、彼女に惹かれていく若き兵士フェデリコ、そして現代の廃墟に潜む謎の伯爵の姿が映し出される。時代を隔てた二つの物語が、同じ場所、同じ血、同じ欲望によって呼応していく様子が、ベロッキオ監督特有の映像で切り取られている。
■公開情報
『私の血に流れる血』
7月25日(土)シアター・イメージフォーラムにて公開
出演:ロベルト・ヘルリッカ、ピエール・ジョルジョ・ベロッキオ、リディア・リバーマン、ファウスト・ルッソ・アレージ、アルバ・ロルバケル
監督:マルコ・ベロッキオ
配給:JAIHO
2015年/イタリア・フランス・スイス/108分/ビスタ/5.1ch/原題:Sangue del mio sangue/英題:Blood of My Blood /字幕翻訳:岸正世




























