生田絵梨花、『風、薫る』の人気キャラになる予感 朝ドラ出演で俳優としてさらなる高みへ

生田絵梨花が、4月27日放送のNHK連続テレビ小説『風、薫る』第21話にて初出演を飾る。
生田が朝ドラに出演するのは今回が初めて。主人公の一ノ瀬りん(見上愛)と大家直美(上坂樹里)が通う梅岡看護婦養成所の同窓生の一人で、医者の家系で育った生真面目な優等生・玉田多江を演じる。
乃木坂46卒業から今年で5年。ミュージカル『レ・ミゼラブル』を筆頭に、映画、ドラマと様々な作品で活躍してきた生田だが、今回の朝ドラ出演は、俳優としての彼女の魅力がさらに多くの人々に知られるきっかけになる気がしている。
生田の表現者としての魅力は、そのレンジの広さにある。好奇心と挑戦、ファンへの愛、時に俳優としてのキャリアも覗かせるソロアーティストとしてのライブステージにその最たる例を見ることができるが、役者としても作品ごとに新たな表情を見せてくれる。中でも近年、筆者が強く心を掴まれたのが、生田が主演を務めた2025年放送の特集ドラマ『天城越え』(NHK BS)だった。
生田が演じた大塚ハナは、遊郭にいた遊女。着物に頭から被った布を噛む、艶やかな姿での初登場シーンは鮮烈だった。少年・望月次郎(末次寿樹)を相手にハナは、惑わすような妖艶さを醸し出しながらも、徐々に心を開いていくことで、本来の愛らしさを満面の笑みと歌で解き放っていく。
体当たりの演技を見せる『天城越え』は生田にとって挑戦とも言える作品だが、その中でも迫真の芝居となったのが次郎との再会のシーンだ。
作品の最も重要な場面のため詳しい解説は避けるが、取調室で傲慢な態度を取っていたハナが、少年の顔を見るや否や驚き、瞳に涙を浮かべ、唇を震わせる。会話はなくとも互いに全てを察したハナと次郎。その心情の機微を視線や眉の動きで表現し、最後に頬から顎へと流れ落ちる涙で伝えている。物語の全貌が分かってからもう一度見るとさらに圧倒される、生田の全身全霊の演技だった。

時代や人物設定は違うものの、『風、薫る』で生田が演じる多江も、着物にかんざし姿と、ハナに通ずる気品を醸し出している。予告では「会話と学問の英語は違いますから」と言い放つセリフが公開となっているが、強気な発言が多い多江は、特に英語が堪能な直美とは反りがあわないようだ。
しかし、それは葛藤の裏返しでもある。『NHKドラマ・ガイド 連続テレビ小説 風、薫る Part1』でのクロストークにて、女学校の同窓生・泉喜代を演じる菊池亜希子は、「よく、多江さんからかわいさや優しさがこぼれちゃってるんです」と、多江のキャラクターとしての魅力を語っている。
強気な発言の裏に秘められた弱さ。そんな表裏一体とも言える芝居、そしてりんと直美との出会いや、学生生活をともにする中で見えてくるギャップが視聴者を惹きつけ、人気キャラとなっていく予感がしている。
生田絵梨花「もどかしさやわからなさが表現に繋がる」 挑戦の日々から生まれる音楽活動の原動力
表現者として怒涛の日々を駆け抜けている生田絵梨花。ミュージカルやドラマの出演作が立て続く一方、歌手としての動きもますます活発にな…■放送情報
2026年度前期 NHK連続テレビ小説『風、薫る』
NHK総合にて、毎週月曜から金曜8:00~8:15放送/毎週月曜~金曜12:45~13:00再放送
NHK BSプレミアムにて、毎週月曜から金曜7:30~7:45放送/毎週土曜8:15~9:30再放送
NHK BS4Kにて、毎週月曜から金曜7:30~7:45放送/毎週土曜10:15~11:30再放送
出演:見上愛、上坂樹里
脚本:吉澤智子
原案:田中ひかる『明治のナイチンゲール 大関和物語』
制作統括:松園武大
プロデューサー:川口俊介
演出:佐々木善春、橋本万葉ほか
写真提供=NHK
























