『九条の大罪』松村北斗に期待できる理由 新海誠にも認められた“声の力”が武器に?

というのも松村は、登場人物の内面を丁寧に表現することを得意とする役者だ。たとえばパニック障害に苦しむ男性・山添役を演じた映画『夜明けのすべて』は、その演技力が遺憾なく発揮された名作として多くの人の心を打った。

『九条の大罪』では「烏丸はなぜエリート街道を外れて九条のもとで働くのか」という謎が大きな見どころとなっているが、その複雑な内面を表現できる役者として、松村以上の逸材はなかなか見つからないだろう。
さらにいえば松村は、マンガを原作とした実写化作品において長所が際立つ役者だ。その長所とは一言でいえば、透明感のある独特の声のこと。しかも声に感情を乗せる技術に長けているため、少ないセリフ量でキャラクターを立てられるという強みもある。
2022年に公開された実写映画『ホリック xxxHOLiC』の百目鬼静役は、まさにその代表格。寡黙なキャラクターで、他の登場人物と比べてセリフの数が極端に少なかったにもかかわらず、松村の演じる百目鬼は強烈な存在感を発揮していた。
劇場アニメ『すずめの戸締まり』で作品のキーマンとなる宗像草太役に松村を起用した新海誠監督も、その“声の力”を高く評価していたことが印象的だ。自身のX(旧Twitter)上では松村の声について「キャラクターを体現する鮮烈な声」と評しつつ、その美しさが「内面の豊かさ」に由来するものであることを語っていた。(※)
とくに今回演じる『九条の大罪』の烏丸は口数が少ない人物なので、限られた見せ場で視聴者の心に残るセリフを発する必要がある。そう考えると、松村の声はこの上なく強力な武器となるかもしれない。
2025年10月には、新海誠監督の同名アニメを原作とした実写映画『秒速5センチメートル』で主人公・遠野貴樹役を演じ、原作ファンから絶賛されたばかり。『九条の大罪』は名優・柳楽とのバディという大きな挑戦作になるが、そこでどんな演技を披露してくれるのか、期待せざるを得ない。
参照
※ https://x.com/shinkaimakoto/status/1566916585368928260
■配信情報
Netflixシリーズ『九条の大罪』
Netflixにて、4月2日(木)世界独占配信
出演:柳楽優弥、松村北斗、池田エライザ、町田啓太、音尾琢真、後藤剛範、吉村界人、水沢林太郎、田中俊介、黒崎煌代、石川瑠華、原田泰雅(ビスケットブラザーズ)、吉田日向、 川﨑皇輝、佐久本宝、和田光沙、水澤紳吾、福井晶一、氏家恵、六角慎司、諏訪珠理、奥野壮、うらじぬの、前原瑞樹、遊井亮子、長尾卓磨、田辺桃子、森田想、杢代和人、岩松了、渡辺真起子、菊池亜希子、長谷川忍(シソンヌ)、香椎由宇、光石研、仙道敦子、生田斗真、ムロツヨシ
原作:真鍋昌平『九条の大罪』(小学館『週刊ビッグコミックスピリッツ』連載中)
監督:土井裕泰(TBSテレビ)、山本剛義(TBSスパークル)、足立博
脚本:根本ノンジ
音楽:O.N.O
主題歌:羊文学「Dogs」(F.C.L.S. / Sony Music Labels)
プロデューサー:那須田淳(TBSテレビ)
エグゼクティブプロデューサー:髙橋信一(Netflix)、杉山香織(TBSテレビ)
制作協力:TBSスパークル
製作著作:TBSテレビ
配信:Netflix






















