『未来のムスコ』“まーくん”探しはふりだしに “未来”志田未来ד真”兵頭功海の別れ

スマートウォッチ“ルナ”を通して10年後の未来から圭(萩原護)へ、颯太(天野優)が元の時代に戻る日は「1月9日」だと伝えられた『未来のムスコ』(TBS系)第8話。奇しくもその日は、颯太が現代にやって来てちょうど1年が経つ日だ。颯太は「未来のママに会える」と嬉しそうだが、未来はどうしても寂しさが拭えない。もちろん、5年後には未来が颯太を産む形で二人は再会する。だが、自分の選択次第で未来が変わり、颯太が生まれなくなる可能性も。ここにきて、改めて怖くなる未来(志田未来)。そして、真(兵頭功海)は本当に未来の夫“まーくん”なのだろうか。
圭曰く、颯太が元の世界に戻るには少なくとも2つの条件をクリアしなければならないという。一つは、颯太が現代にやってきた日と同じ状況を再現すること。リサイクルショップに売ってしまった電子レンジも無事に取り戻し、こちらは難なくクリアできそう。問題はもう一つの方。もともと、颯太は未来と“まーくん”を仲直りさせるためにタイムスリップしてきた。であれば、颯太がその目的を達成したと思えるような出来事が必要だ。

颯太の話では、未来と喧嘩して家を出て行ってしまったという“まーくん”。しかし、未来には真とそういう状況になるのが想像できなかった。それはすなわち、二人の交際が順調であることを意味するわけではない。未来たちの場合は「喧嘩しない」ではなく「喧嘩できない」だ。母親が倒れたことをきっかけに、折り合いが悪かった父親の意外な思いを知った真。実家の仕事を手伝う中で、従業員と家族の人生を背負っている両親の偉大さ、そしていかに自分が中途半端で甘えているかを実感し、未来に「未来さんのことも颯太くんのことも幸せにできない。(中略)俺は“まーくん”になれません」と告げる。二人の別れはあまりに突然で、あっさりしているように思えた。でもそれだけ、二人の関係は煮詰まっていなかったということなのだろう。良くも悪くも互いを気遣い過ぎて、腹を割って話し合うことができなかった。互いの幸せを願い、笑顔で別れた二人。愛情は本物だっただけに切ない。

颯太は真を“まーくん”と呼び、慕っていたが、未来から別れたことを聞かされても一切泣かなかった。それどころか、未来を気遣うように、その頭を撫でて優しく抱きしめる。颯太がまた一つ成長したのは、将生(塩野瑛久)の力が大きい。よしずみ保育園のクリスマス会で、最終的にさるとカニが仲直りする『さるかに合戦』ならぬ『さるかにばなし』の劇を披露することになった子どもたち。将生は優太(小瀧望)に頼まれて劇の演出を担当することになり、主役のさるに選ばれた颯太を熱血指導する。

熱血指導といっても、暴力・暴言はなし。颯太が転んでも、すぐには手を差し出さず、自ら立ち上がるのを待つ。颯太が弱音を吐いたら、「お前ならできる!」と鼓舞し、成功したら「最高だよ!」と自分のことのように喜ぶ将生。優太や真のように見た目が柔らかいわけではないが、颯太もすぐに懐いたのは、彼が変に子どもを子ども扱いしないからだろう。大人と区別せず、フラットに接し、遊ぶときは一緒に心から楽しむ。“まーくん”候補の中で将生が最も、父親になった姿を想像できるかもしれない。

未来とも付き合いが長いため、言いたいことを言い合える仲だ。ただし問題は、二人とも素直じゃなく、肝心なことは伝えられないこと。将生が他の女性とキスするところを未来が目撃したことで、別れてしまった二人。将生は一方的にキスされただけだったのに、未来を追いかけて誤解を解こうとしなかったし、未来は未来で後から浮気ではないことがわかったのに、将生と話し合おうとしなかった。今も互いに少なからず未練を残しているのに、気持ちを伝えることができない。颯太に「その気持ち、胸の中にずっとあっても伝えないなら、ないのと同じなんだぞ」と言った将生。子どもには偉そうに言えることが、どうして大人はできないのだろう。

そんな中、ずっと未来と颯太を見守るばかりで、“まーくん”の可能性が一番低いと思っていた優太がついに行動を起こす。「ママが一人になっちゃう」と心配する颯太を、「そのときは俺が“まーくん”になるよ」と励ました優太。未来に気持ちを伝えるにあたって気合いを入れるべく、オールバックに革ジャンのちょいワルスタイルに変身した姿は文句なしにかっこよかった。優太が未来にとって、ただの「優しい初恋の人」で終わるのではなく、「言いたいことを言い合って喧嘩になったあとは、笑って仲直りできる未来のパートナー」になれることを願いたい。
恋も仕事も夢も中途半端だった主人公がある日突然母となり、子育てを通して、誰かと生きること、支え合うことの意味を知り、自分らしく生き直していく姿を描く。
■放送情報
火曜ドラマ『未来のムスコ』
TBS系にて、毎週火曜22:00~22:57放送
出演:志田未来、塩野瑛久、小瀧望、兵頭功海、天野優、吉村界人、箭内夢菜、萩原護、ビビる大木、藤原さくら、板倉武志、難波なう、西野七瀬、マキタスポーツ、神野三鈴、水瀬いのり(声の出演)、淵上泰史
原作:阿相クミコ・黒麦はぢめ『未来のムスコ~恋人いない歴10年の私に息子が降ってきた!』(集英社『ヤンジャン+』連載)
脚本:ニシオカ・ト・ニール、いとう菜のは
プロデューサー:天宮沙恵子、松本明子
演出:井村太一、古林淳太郎、泉正英
主題歌:秦基博「ポケットに魔法を入れて」(UNIVERSAL MUSIC/AUGUSTA RECORDS)挿入歌:Hi-Fi Un!corn「SUPER DUPER」(Sony Music Labels)
製作:TBSスパークル、TBS
©TBSスパークル/TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/mirainomusuko_tbs/
公式X(旧Twitter):@mirai_musukotbs
公式Instagram:mirai_musuko_tbs
公式TikTok:@mirai_musuko_tbs
























