『ばけばけ』ヘブンの「ジゴク!」ふたたび サワ×庄田が“名士夫婦”となって再登場

『ばけばけ』(NHK総合)第112話では、ヘブン(トミー・バストウ)が錦織(吉沢亮)と再会した。
ヘブンと正式に夫婦になるため、松江を訪れたトキ(髙石あかり)と松野家の人々。ひさびさの帰郷を、花田旅館の花田(生瀬勝久)やツル(池谷のぶえ)、ウメ(野内まる)たちは歓迎する。
イギリス人のヘブンと日本人のトキが法律上正式に夫婦になるには、一方がもう一方の戸籍に入る必要がある。簡単にいえば、トキがイギリス人になるか、あるいはヘブンが日本人になることだ。イギリス人になるとヘブンの遺産は英国に帰属する。日本の戸籍に入る場合にも、解決しなければならない課題があった。

松江市職員の勝部(吉田正幸)が調べたところによると、問題は二つあった。一つは銀二郎(寛一郎)である。出奔して家を飛び出した銀二郎は松野家に籍があり、銀二郎がいる限りヘブンは婿になれない。突然現れた元夫の名前にヘブンの表情が曇る。不穏な空気を察したトキは、今は何も関わりがないと弁解する。しかし、ヘブンは取り乱し、戸籍を奪って銀二郎の名前を消そうとする。ひさしぶりにヘブンの「ジゴク!」を聞くことができた。
あるいは、銀二郎に頼んで戸籍から外れてもらうことも考えられるが、今になってお願いするのも気が引ける。代替案として勝部が提案したのは、トキが雨清水家の戸籍に入り、ヘブンがそこに入る方法。トキはもともと雨清水家の一員だったので、やってできないことはないけれど、だいぶアクロバティックなやり方ではある。究極の二択といえるが、どちらにするか聞かれても、即答できるような内容ではない。
もう一つの問題は前例がないこと。外国人が日本の戸籍に入って日本人になることが、少なくとも島根ではなかった。「先生をほんに日本人にして問題ないのか、県知事閣下にお墨付きをもらわないけん」。しかし、県知事の江藤(佐野史郎)は、島根を捨てた者にお墨付きを与えるわけにいかないと突っぱねた。つまり、どうにかして江藤を説得する必要があるのだ。

江藤とつながりのある人間は限られる。記者の梶谷(岩崎う大)は、江藤の「食い逃げ事件」を報じたせいで、県庁を出入り禁止になっているが、梶谷に教えられてトキが訪ねた屋敷で、おもいがけない出会いがあった。出てきた女性はサワ(円井わん)。再会を喜び合う二人だったが、ふと気づいて、なぜ互いがここにいるかについて話すくだりは、安定の親友コンビだった。

サワは教員試験に合格して、庄田(濱正悟)と結婚。庄田は松江中学の校長で、いまや松江の名士夫婦である。いまでも白鳥倶楽部に行ったりするのだろうか。庄田にとりなしてもらおうとトキは考えたが、庄田は立場上難しいものがある。サワに「半分弱」とののしられ、スタンディング口論を始める庄田夫妻は、とても仲が良さそうである。

その頃、ヘブンは錦織の家を訪ねていた。「ゴブサタ」と頭を下げるヘブンを招じ入れる錦織。その頬はこけて生気がなく……。前話で喀血するシーンもあり、錦織の病状が気にかかる。モデルとなった西田千太郎は松江で生涯を閉じた。西田の旧居は松江駅からほど近い市内にあり、貴重な資料が残されている。有志に管理され、屋根修繕の「瓦プロジェクト」やクラウドファンディングも行われている。
■放送情報
2025年度後期 NHK連続テレビ小説『ばけばけ』
NHK総合にて、毎週月曜から金曜8:00~8:15放送/毎週月曜~金曜12:45~13:00再放送
NHK BSプレミアムにて、毎週月曜から金曜7:30~7:45放送/毎週土曜8:15~9:30再放送
NHK BS4Kにて、毎週月曜から金曜7:30~7:45放送/毎週土曜10:15~11:30再放送
出演:髙石あかり、トミー・バストウ、吉沢亮、岡部たかし、池脇千鶴、小日向文世、寛一郎、円井わん、さとうほなみ、佐野史郎、北川景子、シャーロット・ケイト・フォックス
作:ふじきみつ彦
音楽:牛尾憲輔
主題歌:ハンバート ハンバート「笑ったり転んだり」
制作統括:橋爪國臣
プロデューサー:田島彰洋、鈴木航、田中陽児、川野秀昭
演出:村橋直樹、泉並敬眞、松岡一史
写真提供=NHK






















