『未来のムスコ』“心の体温”が伝わる兵頭功海の演技 “未来”志田未来が下したある決断

颯太と仲良くなろうと未来たちを保育園に誘った真。しかし、父親が仕事人間で子どもの頃に家族で出かけた記憶がないために、子どもとの接し方がわからず、颯太のためにしたことがことごとく空回ってしまう。真が颯太を前に右往左往する様はコミカルだけど、どこか哀愁が漂っていた。だが、そこで諦めてしまわないのが、真の良いところだ。真は未来のためだけではなく、自分と同じように父親との思い出を持たず、寂しい思いをしている颯太を少しでも楽しませてあげたいと思ったのだろう。どこかで自分には愛情というものが分からないと思っていたのかもしれないが、ペットボトルロケットを飛ばし、颯太と未来を笑顔にしたのは紛れもなく真の愛情だ。兵頭はクールだけど、向き合うべき対象には誠実でまっすぐな役が似合う。それは彼が演技で“心の体温”を伝えることに長けているからだろう。この作品をきっかけに、恋愛ドラマに引っ張りだこになる未来が見える。

真のまっすぐな愛情に心を動かされ、告白を受け入れた未来。選択を間違える恐れや不安もありながら、自分の中にある真への気持ちを信じることに決めた。こうして二人は晴れて恋人同士に。視聴者としても真の献身が報われて嬉しいが、一抹の不安もある。というのも、2036年で“まーくん”は未来と喧嘩し、幼い颯太を置いて家を出ているのだ。未来に突き放されても、颯太とうまく噛み合わなくても、諦めずに何度も向き合ってくれた真が果たして、そんなことをするだろうかという疑問も。あるとしたら、真は呉服屋の御曹司ゆえに未来との結婚を認めてもらえなかった、あるいは親に結婚の条件として未来が俳優になる夢を諦めることを提示され、自ら身を引いた可能性くらいだろうか。いずれにせよ、このままストレートに真エンドになるとは思えない。

劇団員を説得し、未来が撮影で地方に行っている間、みんなで颯太の面倒を見る手筈を整えていた将生と、未来への初恋を燻らせながらも、優しすぎるがゆえに積極的に迫れない優太も、当て馬にするにはあまりにも惜しすぎる人物。「全員、本命として申し分なく魅力的で選べないし、みんなに幸せになってほしい!」という視聴者の苦悩は、まだまだ続きそうだ。
恋も仕事も夢も中途半端だった主人公がある日突然母となり、子育てを通して、誰かと生きること、支え合うことの意味を知り、自分らしく生き直していく姿を描く。
■放送情報
火曜ドラマ『未来のムスコ』
TBS系にて、毎週火曜22:00~22:57放送
出演:志田未来、塩野瑛久、小瀧望、兵頭功海、天野優、吉村界人、箭内夢菜、萩原護、ビビる大木、藤原さくら、板倉武志、難波なう、西野七瀬、マキタスポーツ、神野三鈴、水瀬いのり(声の出演)、淵上泰史
原作:阿相クミコ・黒麦はぢめ『未来のムスコ~恋人いない歴10年の私に息子が降ってきた!』(集英社『ヤンジャン+』連載)
脚本:ニシオカ・ト・ニール、いとう菜のは
プロデューサー:天宮沙恵子、松本明子
演出:井村太一、古林淳太郎、泉正英
主題歌:秦基博「ポケットに魔法を入れて」(UNIVERSAL MUSIC/AUGUSTA RECORDS)挿入歌:Hi-Fi Un!corn「SUPER DUPER」(Sony Music Labels)
製作:TBSスパークル、TBS
©TBSスパークル/TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/mirainomusuko_tbs/
公式X(旧Twitter):@mirai_musukotbs
公式Instagram:mirai_musuko_tbs
公式TikTok:@mirai_musuko_tbs
























