『未来のムスコ』“心の体温”が伝わる兵頭功海の演技 “未来”志田未来が下したある決断

『未来のムスコ』体温が伝わる兵頭功海の演技

 志田未来が主演を務める『未来のムスコ』(TBS系)が1回の放送休止を挟み、後半戦に突入した。恋も仕事も夢も中途半端だった未来(志田未来)のもとに、2036年からタイムスリップしてきた息子・颯太(天野優)。突然降りかかった子育てに奮闘しつつ、颯太を無事に未来に帰すべく始めた夫候補“まーくん”探しは難航も難航中だ。

 ぶっきらぼうだけど、子育てと夢に奔走する未来をそっと見守ってくれる元カレの将生(塩野瑛久)、保育士として未来の子育てを物理的にも精神的にも全力でサポートしてくれる初恋の人・優太(小瀧望)、未来のことを一途に思い、困った時はさりげなくフォローしてくれる真(兵頭功海)。自分の選択次第で、颯太が生まれてこなくなるかもしれないというプレッシャーもある中、第6話ではある決断を下す。

 気鋭の映画監督の次回作オーディションで見事合格を果たした未来。しかし、地方ロケで2週間家を空けなければならないことが判明し、颯太の預け先も見つからず、泣く泣く出演辞退を決意するのだった。

 当然のことながら、劇団の仲間からは反発の声が上がり、未来は思い切って本当のことを打ち明ける。実は未来からタイムスリップしてきた自分の子どもを育ててます……なんて話をされて、はい、そうですかと信じられる人がどれだけいるだろうか。未来が自分にも他人にも嘘をつく人ではないことを一番よく知っている親友の沙織(西野七瀬)でさえも、最初は疑ったくらいだ。大抵の人はフザケていると思い、笑ってくれるのはまだいい方で、怒るのも無理はない。

 だが、たった一人だけ何の根拠も証拠もなく未来の言葉を信じてくれた人がいた。「未来さんのことが好きです」と自分の思いを伝えた真だ。ずっと好きだった人に子どもがいたという事実に驚き、ショックも受けたことだろう。でも、自分の気持ちは一旦脇に置いて、未来に寄り添い、颯太のことも面倒を見てくれようとする真はなんて優しい人なのだろうか。普段は寡黙で、ともすれば冷たく見えるけれど、未来を前にした瞬間だけ、彼の周りにはポッと火が灯るような印象を受ける。

 2023年放送の日曜劇場『下剋上球児』(TBS系)でサイドスローのピッチャー・根室を演じ、一躍脚光を浴びた兵頭功海。根室は気が弱くて一見すると頼りない印象を受けるのだが、恵まれない環境にも負けずに野球と向き合う強さや、家族や仲間を気遣う優しさの両方を内包した演技を披露してくれた。映画『ブルーピリオド』では、藝大受験に挑む主人公・八虎(眞栄田郷敦)に触発され、パティシエの専門学校を志す不良仲間の一人を好演。昨年は、『五十嵐夫妻は偽装他人』(テレビ東京系)で本作と同じく塩野瑛久とライバル役で共演し、恋をきっかけに表情が柔らかく変化していくイマドキ男子役で新境地を開拓したが、今回もまた新たな一面を見せている。

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