『夫に間違いありません』“紗春”桜井ユキが気づいた秘密 中村海人の覚悟に胸を打たれる

『夫に間違いありません』紗春が気づいた秘密

 『夫に間違いありません』(カンテレ・フジテレビ系)第4話が1月26日に放送された。

 一樹(安田顕)から瑠美子(白宮みずほ)を殺したと告げられ、アパートへ向かった聖子(松下奈緒)。動揺する夫に自首をすすめるが、一樹は隠し通そうと懇願する。栄大(山﨑真斗)や亜季(吉本実由)を殺人犯の子どもにするわけにいかず、聖子は一樹の提案を受け入れる。

 編集長の山上(前川泰之)から瑠美子の事件を追うように言われた天童(宮沢氷魚)は、薩川(大朏岳優)と聞き込みを開始。店に来ていた一樹が瑠美子の客だったと知り、聖子とのつながりを疑う。一樹のアパートで瑠美子と出くわした栄大は、光聖(中村海人)にそのことを話す。確かめに行った光聖は、部屋に干された洗濯物から、住んでいるのが一樹だと気づいた。

 まっとうな道に戻ろうとするたびに、予想外の出来事が起こって、間違った道へと手を引く。聖子を見ていると、そんな感慨を抑えられない。手を引くのは、夫の一樹だったり、偶然の出来事やふとした一言だったりする。まるで疫病神にとりつかれた状態というか、その都度人を不幸にする悪魔が出てきて、放っておいてくれないのだ。そしてとうとう、その対象は光聖にも及ぶことになった。

 瑠美子が死んで、一樹が生きていることを知る人間はいなくなったはずだった。光聖は姉が保険金を返していないことを知り、自首して金を返すように言う。銀行員としては当然である。けれども、光聖は姉を放っておくことができなかった。その結果、間違った選択をしてしまうのだ。

「どっちを選んでも地獄だ。でも、その地獄に栄大と亜季を道連れにできない」

 その結論が、どんなことがあっても隠し通すことなのか。なんと言っていいかわからない。親が罪を重ねたら、子どもはもっと苦しむのではないか? たとえ栄大が望んだ針路に進んでも、親が自分のために犯罪を隠ぺいしていたと知ったら、人生に絶望してしまうのではないか? などと思うが、姉と弟、たった二人の家族で生きてきた光聖には、それが正しいことだと思えたのだ。

 この時点で、すでに光聖は悪魔に目を付けられていたのかもしれない。栄大に嘘をついて、一樹の存在を隠したまではよかったが、九条ゆり(余貴美子)に稲代(阪田マサノブ)に引き合わされ、裏金の口座を作るように言われ、必死に抵抗する心の苦しさがありありと伝わってきた。おそらく光聖は拒めないだろう。まゆ(松井玲奈)のお腹には赤ちゃんがいて、逃げたくても逃げられない。どうにかして踏みとどまってほしいが。

 距離を縮める紗春(桜井ユキ)は、ずかずかとプライベートに踏み込んで、聖子としては気が気ではない。けれども、悪い予感は当たって、紗春は気づいてしまった。一樹の手にある、失踪した夫とそっくりの二つ並んだほくろに。

 最初に光聖が一樹の存在に気づいた。天童は鋭い観察眼を生かして、かなり良い線まで迫っている。紗春は、偶然も手伝って一樹とのつながりを探り当てた。聖子からすると、一番知られたくないことに気づかれた形になる。一樹のものとされた遺体が、夫の幸雄(今里真)のものだと知ったとき、紗春は理性を抑えることができるだろうか。

 この先に地獄が待ち受けているとしか思えない展開で終わった第4話。幸せになろうとしてもがくほど泥沼にはまるのが人間かもしれない。せめてドラマの中だけでも、笑顔になれる日が来てほしいと願うばかりだ。

『夫に間違いありません』の画像

夫に間違いありません

川で発見された遺体を、「行方不明になっている男性に間違いない」という親族の証言を受けて引き渡したが、後日その男性が帰宅したことで、“遺体の取り違え”が発覚したという衝撃的な事件に着想を得たサスペンスドラマ。

■放送情報
『夫に間違いありません』
カンテレ・フジテレビ系にて、毎週月曜22:00~放送
出演:松下奈緒、桜井ユキ、宮沢氷魚、中村海人、松井玲奈、山﨑真斗、吉本実由、白宮みずほ、大朏岳優、二井景彪、磯村アメリ、前川泰之、朝加真由美、余貴美子、安田顕ほか
脚本:おかざきさとこ
演出:国本雅広、安里麻里、保坂昭一
プロデューサー:近藤匡、柴原祐一
音楽:桶狭間ありさ
主題歌:tuki.「コトノハ」(月面着陸計画)
制作協力:ダブ
制作著作:カンテレ
©︎カンテレ
公式サイト:https://www.ktv.jp/ottonimachigaiarimasen/
公式X(旧Twitter):@ottomachi_ktv
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