ヒットアニメを支える内山昂輝&小林千晃 “ダウナー系ボイス”が重宝される理由とは?

ヒットアニメを支える内山昂輝&小林千晃

 近年人気声優として注目を集めている内山昂輝と小林千晃。1月から放送が始まる冬アニメでも大活躍する予定で、内山は『【推しの子】』第3期や『TRIGUN STARGAZE』、『花ざかりの君たちへ』など、小林は1月9日より第1期の再放送も控えている『葬送のフリーレン』第2期や『地獄楽』の第2期、『ハイスクール!奇面組』などの作品にキャスティングされている。

 本稿ではそんな2人の演技について振り返ることで、声優としての共通点と違いについて浮き彫りにしていきたい。

 まず内山といえば、ゲーム『キングダム ハーツII』のロクサス役やOVAシリーズ『機動戦士ガンダムUC』のバナージ・リンクス役などでブレイクした声優。15年以上にわたってさまざまな作品で活躍してきた。声質としてはダウナー系の印象がある低音ボイスで、どこか影を感じさせるような演技が特徴的だ。

TVアニメ【推しの子】第十二話推しシーン

 とりわけ印象的なのは、“外の世界に心を閉ざしたクールな天才”の役を演じる際の表現力。『ブルーロック』の糸師凛に『【推しの子】』の姫川大輝、『ピンポン THE ANIMATION』のスマイルなど、数々のハマり役が存在する。2025年に公開された映画『ひゃくえむ。』でも、陸上界に君臨する絶対王者・財津の役を威厳たっぷりに演じていた。

 またクール系ではないものの、『怪獣8号』でCVを担当している鳴海弦も作中最強クラスの戦闘力をもった人物だ。“天才キャラ”を演じさせれば右に出る者はいないと言っても過言ではないだろう。

 もちろんその魅力は声質だけでなく、演技力にも定評がある。声色を大きく変えるような派手な感情表現ではなく、ちょっとした声色の変化によって感情の揺らぎがにじみ出てくるような繊細な演技が持ち味だ。

『銀河特急 ミルキー☆サブウェイ 各駅停車劇場行き』 ©亀山陽平/タイタン工業

 その強みが活きる役柄に抜擢されることが多く、『呪術廻戦』の狗巻棘、『ハイキュー!!』の月島蛍、『銀河特急 ミルキー☆サブウェイ』のカート、『SAKAMOTO DAYS』の楽など、あまり感情を表に出さないタイプの人物をよく演じている。また『僕のヒーローアカデミア』の死柄木弔や『東島丹三郎は仮面ライダーになりたい』の雲田巣など、底知れない闇を秘めたヴィラン役の印象も強い。

 いずれも感情を抑制したしゃべり方のキャラクターだからこそ、ここぞというときに激情を爆発させたときの破壊力が際立つもの。とくに『ハイキュー!!』の月島役や『僕のヒーローアカデミア』の死柄木役では、そのギャップの大きさを堪能できる名演技を披露していた。

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