近藤華、現場で実感した北村有起哉の表現力 「お芝居ってこんなに自由でいいんだ」

近藤華、現場で実感した北村有起哉の表現力

 岡田惠和が完全オリジナル脚本で紡ぐフジテレビ系木曜劇場『小さい頃は、神様がいて』は、3階建てのレトロマンションを舞台に、3家族の笑いとぬくもりに満ちた日常を描くホームコメディーだ。北村有起哉と仲間由紀恵が夫婦を演じるなか、近藤華が大学生の娘・ゆず役として等身大の輝きを放っている。映画研究会に所属し映画監督を夢見るゆずは、“好き”にまっすぐな自由人。そんなキャラクターを通して、近藤自身もものづくりへの思いを重ねたという。撮影現場で感じた俳優陣の表現力、そして表現者としての自身の原点について語ってもらった。

北村有起哉の“ギャップ”に驚き 「ユーモアのある方」

近藤華

ーー岡田惠和さんのオリジナル作品で、名だたる方々が出演されている本作へのオファーを受けたとき、どんな気持ちでしたか?

近藤華(以下、近藤):日常ドラマがもともとすごく好きなんです。なので、この作品に出られると聞いたときは、本当にうれしかったです。ですがキャストの方々を見たら、皆さんベテランばかりで「自分に務まるかな……」と一瞬不安になりましたが、同時に「この方たちのお芝居を間近で見られるんだ」と思ったら、すぐに楽しみのほうが大きくなりました。

ーー実際に現場でご一緒して、印象が変わった方はいらっしゃいましたか?

近藤:北村(有起哉)さんです。最初はクールで落ち着いた方なのかなと思っていたのですが、実際はすごく明るくてユーモアのある方で。そのギャップにビックリしました。最近は「小さい頃にどんなぬいぐるみを持ってた?」という話で盛り上がって。私はずっと持っているカエルのぬいぐるみの話をしたり、「みんなそれぞれ覚えているお人形が違うんだね~」と話したりしていました。

ーー撮影以外の時間も、キャストの皆さんとよくお話されるんですね。

近藤:はい。現場が本当に明るくて、撮影の合間もみんなでよく話しています。兄役の小瀧さんとお互いにツッコミ合うシーンがあって、最初はすごく緊張していたのですが、何回も撮っているうちに自然と兄妹っぽい雰囲気になっていって。休憩中も学校の話とか、好きな映画の話とかをして、だんだん距離が縮まっていった感じがあります。

ーー“ゆずらしさ”というか、このキャストだからこそ生まれた空気感はどんなところにあると思いますか?

近藤:皆さんが“どうしたらもっと楽しくなるか”をいつも考えていて、自然とその空気に引っ張られます。だから私も「ここちょっとふざけてみようかな」とか、「もっと自由に動いてもいいかも」と思えるようになりました。ゆずちゃんの明るさや面白さは、現場の温かさやみんなのチームワークから生まれていると思います。

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