近藤華、現場で実感した北村有起哉の表現力 「お芝居ってこんなに自由でいいんだ」

近藤華、現場で実感した北村有起哉の表現力

ゆずの“好きなことを形にしたい”という気持ちに共感

近藤華

ーー北村さんはアドリブを毎回変えてくると伺いました。

近藤:はい。本当にすごいなと感じています。毎回ちょっとずつ違う動きを入れてくださっていて、それが全部ちゃんとシーンに合っているんです。第2話の朝食シーンで、あんさんと渉さんが言い合いになるシーンがあるのですが、そのときに北村さんがジャムのふたをカラカラ鳴らすアドリブを入れられていて。それがものすごく自然で、完成した映像を観たときも「この雰囲気が生まれたのは、あの音があったからなんだ」と感動しました。

ーーそうした現場の中で、演技面で「真似したい」と感じた部分はありますか?

近藤:皆さんの楽しむ力がすごいなと毎回刺激を受けています。台本に書かれていない部分でも工夫されていて、「お芝居ってこんなに自由でいいんだ」と感じました。何より、皆さん本当に自然体なんです。会話の中でちょっと髪を触ったり、視線を動かしたり。それが全部お芝居の中に生きていて。私は緊張すると体が固まっちゃうタイプなので、そういう自然な動きができるようになりたいなと思いました。

ーーゆずは映画監督を目指す大学生ですが、近藤さんご自身も「ものづくり」が好きだと伺いました。演じながら共感した部分はありますか?

近藤:すごくあります。ゆずちゃんは少し抜けてるけど、自分の“好き”にまっすぐなんです。私も絵を描くことが好きで、アニメーションを自分で作ったりしているので、“好きなことを形にしたい”という気持ちにとても共感できます。うまくいかないことも多いですが、イメージに近づいたときに「やってよかった!」と思えるんです。そういう小さな達成感を、ゆずの姿を通して改めて感じました。

ーーちなみに、アニメーションはどんなふうに作っているんですか?

近藤:タブレットを使って、自分の動きを動画で撮って、それを1コマずつなぞっていく感じです。1秒で9枚くらい描くのでけっこう地道なんですけど、動き出した瞬間がすごくうれしくて。最初は「自分の描いた絵が動いたら楽しいだろうな」と軽い気持ちで始めたのですが、今は構図とか光の使い方とかも考えるようになって、奥が深いなと思っています。

「『大豆田とわ子と三人の元夫』が大好き」

近藤華

ーー影響を受けた作品や、目標にしている表現はありますか?

近藤:ドラマだと『大豆田とわ子と三人の元夫』(カンテレ・フジテレビ系)が大好きです。何度も観返してて、会話のテンポとか、日常の中のちょっとしたユーモアがある感じとか、今回のお芝居でもすごく参考にしています。

ーー将来的に、自分で作品を“作る側”にまわってみたい気持ちはありますか?

近藤:まだ「監督をやりたい!」みたいな気持ちはないですが、何かを表現として残すことは、ずっと続けていきたいです。お芝居もアニメづくりも、誰かの心を動かすことができるという点では同じだと思っていて。自分の出演している作品や制作した作品を観た人が「なんかいいな」と思ってくれたら、それだけで嬉しいです。

『小さい頃は、神様がいて』の画像

小さい頃は、神様がいて

岡田惠和が完全オリジナル脚本を手がけるホームコメディー。3階建てのレトロマンションに住む、3家族の住人たちの物語が紡がれる。

■放送情報
『小さい頃は、神様がいて』
フジテレビ系にて、 毎週木曜22:00~22:54放送
出演者:北村有起哉、小野花梨、石井杏奈、小瀧望、近藤華、阿川佐和子、草刈正雄、仲間由紀恵
脚本:岡田惠和
主題歌:松任谷由実
音楽:フジモトヨシタカ
演出:酒井麻衣
プロデュース:田淵麻子
制作プロデュース:熊谷理恵、渡邉美咲
制作協力:大映テレビ
制作著作:フジテレビ
©︎フジテレビ
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