『牙狼<GARO> TAIGA』主演大抜擢の北田祥一郎は“ゆるキャラ”? 20周年作品に会場熱狂

2025年にシリーズ生誕20周年を迎えた『牙狼<GARO>』。その最新作となる劇場版『牙狼<GARO> TAIGA』が10月17日に公開初日を迎え、新宿バルト9にて舞台挨拶が開催された。イベントには、主演の北田祥一郎(冴島大河役)、神嶋里花(吹奇役)、瀬戸利樹(蛇道役)、そしてシリーズには欠かせない存在である影山ヒロノブ(ザルバの声役)、雨宮慶太監督が登壇。さらに、黄金騎士ガロも駆けつけ、会場を沸かせた。
イベントは、魔導輪ザルバの声を担当する影山による「ようこそ、劇場版『牙狼<GARO> TAIGA』へ。初日から駆けつけてくれたお前らの思いに感謝するぜ」という重厚な“生ナレーション”でスタート。このサプライズに、満員の客席からは大きな拍手が送られた。MCから紹介を受け、主人公・冴島大河を演じた北田、魔戒導師・吹奇役の神嶋、魔獣ホラー・蛇道役の瀬戸が劇中衣裳で登場すると、会場の熱気は一気に高まった。

ついに初日を迎えた心境を聞かれた北田は、「やっと今日という初日を、こんなにたくさんの方に観ていただくことができて、本当にいいスタートが切れたんじゃないかなと思っております」と満員の客席に感謝を述べた。また、「この20周年記念の作品を、ここにいる皆さんと一緒に同じ時間を過ごせていることが、本当にすごく幸せです」と、シリーズの節目に主演を務める喜びを噛み締めた。

シリーズの創始者である雨宮慶太監督は、「気がつくと20年経ったというのが正直な感想」としながらも、「僕が監督する作るガロってどういう意味があるのかなっていうのを模索しながら作り始めたんですけど、出来上がってすごく僕がガロをやるっていうところの答えをちょっと見出せたような作品になりました」と、本作への強い手応えを語った。
舞台挨拶では、作中の役にちなんだ質問がキャスト陣に投げかけられた。

自身の役柄と似ている部分を聞かれた北田は、「普段のちょっとふわふわした北田と大河は、ちょっとあんまり似てない」としながらも、「まっすぐで、自分の武器がピュアなところだと思っている」と共通点を挙げ、会場の笑いを誘った。これには神嶋も「ゆるキャラなんで」と、撮影中の北田の親しみやすい人柄を明かした。

聖獣が「100年に一度だけ人間の姿になれる」という設定にちなみ、「もし1日だけ人間になれたら何をするか」と問われた神嶋。しばらく考えた後、「泣くとか感動するっていうのは人間にしかできないんじゃないかなと思って。だから1日だけ人間になれるんだったら、今日みたいに感動する映画を観たいなと思いました」と回答。この100点満点の答えに、キャスト陣からも観客からも感嘆の声が上がった。

一方、食らった者の力を我が物にする能力を持つ蛇道を演じた瀬戸は、「ご登壇されている皆様の力で、自分のものにしたいものは?」という質問に対し、「一人ずつ長所を教えてほしいです」と逆質問。神嶋の「人の顔を覚えるのが得意」、北田の「身長」、雨宮監督の「無駄遣い」、影山の「コンパクトなサイズ」という個性的な長所を全て「いただきます」と宣言し、会場を盛り上げた。

シリーズ開始からザルバの声を演じ続けてきた影山は、「20年経ってやっとプロモーションビデオとかで自分の声が流れてきて、なんか冷静に聞けるようになりましたね」と長年の歴史を振り返る。雨宮監督からは、初期に比べてザルバの声のエフェクトを減らし、より影山の声に近づけているという制作秘話も明かされた。
イベントの終盤には、20年後の未来について語る場面も。神嶋と北田は共に「役者の仕事をしていたい」と、今後の俳優業への意欲を見せた。
最後に、北田は「皆さんがこうやって劇場に足を運んでくれることで、このガロが20周年続いてきた思いを皆さんにこうやって伝えられることができて、本当に幸せに思っております。僕たちが受け継いだバトンを次の方たちへつなげていけるように、もっと宣伝などを頑張っていきたい」と力強く語り、SNSでの拡散を呼びかけた。

雨宮監督は、「今日からこの映画は皆さんとの共有物になりますので、この映画が大きく育つかどうかは皆さんの力にかかってます」とファンにメッセージを送った。さらに、「“冴島家LINE”に送りたいんで」と、自身のスマートフォンで客席を撮影するというサプライズな演出も行われた。

イベントの最後には、黄金騎士ガロがステージに登場。フォトセッションでは、キャスト陣と共に威風堂々としたポーズを披露した。20年の歴史を継承し、新たな一歩を刻む本作。キャストと制作陣の熱い想いが詰まった舞台挨拶は、大盛況のうちに幕を閉じた。
■公開情報
劇場版『牙狼<GARO> TAIGA』
新宿バルト9ほかにて公開中
出演 :北田祥一郎、神嶋里花、波岡一喜、ひょうろく、肥後克広、影山ヒロノブ、瀬戸利樹
原作・脚本・監督:雨宮慶太
エグゼクティヴ・プロデューサー:二宮清隆
プロデューサー:安養寺紗季
ラインプロデューサー:阿久根裕行
アクション監督:鈴村正樹
音楽プロデューサー:井上俊次
音楽:栗山善親、寺田志保
撮影:長野泰隆
照明:吉角荘介
録音:石寺健一
美術:遠藤剛
スタイリスト:黒田匡彦
ヘアメイク:山井優
特殊衣装製作:JAP工房
特殊造形統制:中田彰輝
特殊メイク:Amazing JIRO
キャスティング:山口正志
編集:長坂智樹
VFXスーパーバイザー:鹿角剛、中川茂之
フィニッシングエディター:岡本義典
カラリスト:田中諭
音響調整:浅川祥幸
サウンドデザイン:加藤博紀
スクリプター:栗原節子
助監督:松田康洋
制作担当:石橋陸
主題歌:JAM Project「TAIGA~守りし者よ風の如く~」
特別協力:サンセイアールアンドディ
配給:東映ビデオ
製作/制作:東北新社
©2025「TAIGA」雨宮慶太/東北新社
公式サイト:https://garo-project.jp/TAIGA/





















