シリーズの美学を踏襲 『エイリアン:アース』衣装・ヘアメイクデザインの舞台裏映像公開

ディズニープラス スターで独占配信中のドラマシリーズ『エイリアン:アース』より、コスチュームへのこだわりに迫った特別映像が公開された。
本作は、宇宙船や惑星を舞台に、人類と宇宙最恐の生命体“エイリアン”との壮絶な戦いを描いた『エイリアン』シリーズ初のドラマシリーズ。1作目で描かれた世界の2年前、2120年を舞台とした物語だ。シリーズ生みの親であるリドリー・スコットが製作総指揮を務めた。
第1話・第2話の同時配信から6日間で、全世界において総視聴が延べ920万回再生を記録した本作。9月17日に第7話が配信され、いよいよ最終話となる第8話を残すのみとなった。
公開された特報映像では、オリジナルの良さを失わないようにスタッフ、キャスト全員が徹底的なこだわりを持ち、どのように世界観を作り上げたか、衣装の視点から掘り下げられている。
監督、脚本などを務めたノア・ホーリーが「肝心なのは映画シリーズの美学を損なわないこと」と語るように、『エイリアン』の世界観を壊さないよう、劇中に登場するウェイランド・ユタニ社の宇宙船の様子や乗組員たちの衣装に至るまで、徹底した研究によって作り上げられた。その労力は「8話構成のドラマだけど、映画を8本撮った感覚だった」と、並々ならぬ気合の入りようだった。
ロンドン五輪の開幕式の衣装デザインを担当したことでも知られている衣装デザインを担当したスティラット・アン・ラーラーブは、「専門家になれるくらい世界観を研究し尽くして 可能な限りリアルな衣装をデザインした」「プロディジー・シティにはレトロフューチャーの要素を加えた。映画の第1作と第2作とドラマを同期させるため」と、あくまでもシリーズ作品の中で本作を違和感なく視聴できるように徹底した信念のもとで制作が進められたことを明かす。
さらに、メイクを担当したコニー・リン・パーカー、ヘアーを担当したサンナ・セッパネンは「それぞれの役に合ったヘアメイクを練り上げた」とこだわりに言及。そして、シドニー・チャンドラー演じる主人公ウェンディについて、「ウェンディはシガーニー(・ウィーバー)を意識して、内面の強さが際立つクリーンなメイクにした」と、『エイリアン』シリーズの象徴ともいえるシガーニー・ウィーバー演じるリプリーをイメージしてウェンディを作り上げたと、映画シリーズへのリスペクトを語った。
衣装、ヘアメイクチーム共に、特にこだわりを見せるのは、物語のテーマのひとつでもある「人間と機械の境界線」。曖昧な境界線をシャツの袖や裾を使い印象的に描いたり、人間の体の一部が機械化された存在であるサイボーグであるモローは汗をかき、機械の体に人工知能が埋め込まれたシンセ(アンドロイド)であるカーシュは涼しい顔をしているなど、スタッフの力によって“人間”、“アンドロイド”、“シンセ”、“ハイブリッド”という個性をより引き立てられていることが感じられる。
ラーラーブは、「本作は人間をしっかり描くので恐怖が共鳴して増幅する。もちろん見た目は大事だけど、登場人物たちの行動の先にあるのが衣装」と衣装デザインとしての矜持を語り、「細部にこだわるノアだからこそ、衣装の背景にある物語を伝え突き詰めることができた」とホーリーを筆頭にしたチームへ賛辞を送り、本作への自信をのぞかせた。
■配信情報
『エイリアン:アース』
ディズニープラス スターにて独占配信中
出演:シドニー・チャンドラー、アレックス・ロウザー、ティモシー・オリファント、エッシー・デイヴィス、サミュエル・ブレンキン、バボー・シーセイ、デヴィッド・リズダール、エイドリアン・エドモンドソン、アダーシュ・ゴーラヴ、ジョナサン・アジャイ、イラーナ・ジェームズ、リリー・ニューマーク、ディエム・カミラ、モー・バーエル
クリエイター:ノア・ホーリー
製作総指揮:リドリー・スコット、デイビッド・ツッカー、ジョセフ・イベルティ、ダナ・ゴンザレス、クレイトン・クルーガー
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