『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』ベニチオ・デル・トロら9名のキャラポスター公開

9月19日に公開されるウェス・アンダーソン監督作『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』のキャラクターポスターと「航路図」が公開された。
『グランド・ブダペスト・ホテル』『アステロイド・シティ』などのアンダーソン監督最新作となる本作は、『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』にも出演したベニチオ・デル・トロを主演に迎えたブラックコメディ。第78回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、アメリカでの先行公開では劇場あたり平均9万5,000ドル(約1,355万円)と、2025年の限定公開作でトップの館アベレージを記録。その後の拡大公開で興行収入ランキングベスト10入りも果たした。
物語は、ベニチオ・デル・トロ演じるヨーロッパの富豪、ザ・ザ・コルダが疎遠となっていた娘で修道女のリーズル(ミア・スレアプレトン)を後継人に任命したところから始まる。画策していたビジネスの危機的状況を打開すべくヨーロッパを旅する間に様々な事件(特にザ・ザ・コルダ自身の暗殺計画も含む)に巻き込まれていく。物語後半では、カンバーバッチ演じるヌバルおじさんとザ・ザ・コルダの決死のバトルも繰り広げられる。
ザ・ザが実現を目論む「フェニキア計画」は、フェニキア全域に及ぶ陸海三つのインフラを整備するという大規模プロジェクト。妨害による資金難で壊滅寸前の「フェニキア計画」を立て直すため、ザ・ザは出資者たちをめぐる資金集めの旅に出る。公開された「航路図」は、ザ・ザ一行の資金集めの旅路と出資者たちが一目でわかるもの。
ザ・ザ一行がまず会いに行くのは、山脈鉄道トンネルに関わる出資者たち。第7代南西独立フェニキア国王陛下領で山脈鉄道トンネルの建設を監督しているファルーク王子(リズ・アーメッド)と、“サクラメント連合”を経営するアメリカの事業家で、現在は山脈鉄道トンネルの建設に従事しているリーランド(トム・ハンクス)、レーガン(ブライアン・クランストン)の兄弟だ。赤字を補填するためザ・ザは協力を促すが、リーランドとレーガンは拒否。コロラド流の解決方法で決着をつけることに。
次に向かうのは、砂漠横断内陸水路(運河)に関わる出資者たち。サヴァラン=モンラシェ・ギャングの親分、マルセイユ・ボブ(マチュー・アマルリック)と、アメリカ人の海運王でニューアーク・シンジケートの親分、マーティ(ジェフリー・ライト)だ。マルセイユ・ボブはザ・ザが不足分の補填をさせるために脅迫文を偽造して送ってきたことに激怒。マーティも以前合意した内容とまったく食い違う契約を断固拒否。ザ・ザと超早口の舌戦を繰り広げることになる。ふたりをどうやって言いくるめるのか。
3つ目の目的地は、流域水力発電ダム。建設を監督しているザ・ザのはとこ、ヒルダ(スカーレット・ヨハンソン)に会いに行く。ザ・ザはヒルダの恋愛感情を利用して、結婚することで残りの不足分を負担させようと目論む。ザ・ザの求婚に対するヒルダの返事は一体。
そして、“ラスボス”となるのが、ザ・ザの異母兄弟、ヌバルおじさん(ベネディクト・カンバーバッチ)だ。ザ・ザは残った不足分すべてをヌバルおじさんに負担させようとするが、一筋縄ではいかない。さらに、ヌバルおじさんにはリーズルの母を殺したという疑惑がつきまとっていた。母の死の真相を知りたいリーズルは、ヌバルおじさんを追求する。
あわせて、キャラポスターも9点公開。ベニチオ・デル・トロ扮するザ・ザ・コルダは、6度の暗殺未遂から生き延びたというエピソードの通り、体に包帯を巻きつけた満身創痍の姿。ミア・スレアプレトン演じるザ・ザの娘、リーズルは、修道女らしくロザリオを掲げているが、宝石で作られた豪華なロザリオは修道女が誓う“清貧”とはかけ離れている。マイケル・セラ扮するザ・ザの家庭教師ビョルンは昆虫の専門家。右手には常に携帯している虫かご、左手にはザ・ザが出資者たちに手土産代わりに贈るグレネードが配置されている。
ほか、リズ・アーメッド演じるファルーク王子、トム・ハンクス、ブライアン・クランストンが演じるサクラメント連合の実業家兄弟、ジェフリー・ライト演じるアメリカの海運王マーティ、スカーレット・ヨハンソン演じるはとこのヒルダ、ベネディクト・カンバーバッチ演じるヌバルおじさんなど、くせ者出資者たちに加え、ルパート・フレンドが扮する、ザ・ザの事業の監視と妨害という秘密のお役所仕事を政府から命じられ、「フェニキア計画」資金難のきっかけを作る“エクスカリバー”のキャラポスターも。
それぞれのキャラポスターには、コーラルのボディが印象的な万年筆が存在感を放っている。これはドイツの筆記具ブランド、モンブラン(Montblanc)の1920年代のアーカイブを忠実に再現した「ヘリテージ ルージュ エ ノワール コーラル」という万年筆。2019年に生産終了となったモデルだが、本作のために7本限定で復活生産された。「ヘリテージ ルージュ エ ノワール コーラル」は本編にも登場する。
■公開情報
『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』
9月19日(金)より、TOHOシネマズ シャンテ、渋谷ホワイトシネクイントほか全国公開
出演:ベニチオ・デル・トロ、ミア・スレアプレトン、マイケル・セラ、リズ・アーメッド、トム・ハンクス、ブライアン・クランストン、マチュー・アマルリック、リチャード・アイオアディ、ジェフリー・ライト、スカーレット・ヨハンソン、ベネディクト・カンバーバッチ、ルパート・フレンド、ホープ・デイビス
監督、脚本:ウェス・アンダーソン
原案:ウェス・アンダーソン、ロマン・コッポラ
製作:ウェス・アンダーソン、スティーブン・レイルズ、ジェレミー・ドーソン、ジョン・ピート
製作総指揮:ヘニング・モルフェンター
配給:パルコ ユニバーサル映画
2025年/アメリカ・ドイツ/カラー/シネスコ/5.1ch/102分/英語
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