『大追跡』青柳の“刑事”としてのプライドに名波の影響力 「はうっ!」の決め台詞も定番に

『大追跡』青柳の“刑事”としてのプライド

 第1話、第2話に続き、名波と捜査一課長の八重樫(遠藤憲一)のやり取りは第3話でも健在。改めてにはなるが、名波は伯父が元警察庁長官で現内閣官房長官の久世俊介(佐藤浩市)、さらに国家公務員総合職採用試験に合格し、警察庁に入庁したキャリア官僚。3年後には昇進して、警察庁で局長。つまり八重樫の上司となる。もはや口上、落語のような粋に入っているこのセリフを、第3話では名波ではなく、八重樫が暗唱。恒例のセリフ「はうっ!」も含め、今後もバリエーションを変えて続いていってほしい場面だ。

 気づけば事件解決後に、SSBCメンバーで地方のお土産を頬張りながらの幕切れというのも恒例となってきている。気になる要素で次回に持ち越すわけでもなく、何気ないささやかな幸せの一コマで終わる。まさに、これぞ刑事ドラマというエンドカードだ。

 第3話では、名波が伯父の久世俊介と酒を酌み交わすシーンもあり、名波は「こういう手強い事件のために、SSBC強行犯係を作ったんでしょ」と久世に話しかけている。公式サイトの久世のプロフィールには「SSBC強行犯係の設立にも深く関わったらしいが、その真意はまだベールに包まれている」とあり、その背景も今後描かれていくのかもしれない。

『大追跡~警視庁SSBC強行犯係~』の画像

水9ドラマ枠『大追跡~警視庁SSBC強行犯係~』

2009年に警視庁に新設された分析・追跡捜査の専門部隊「SSBC=捜査支援分析センター(Sousa Sien Bunseki Center)」を舞台に、そこを取り巻く人間模様を描く。

■放送情報
『大追跡~警視庁SSBC強行犯係~』
テレビ朝日系にて、毎週水曜21:00~放送
出演:大森南朋、相葉雅紀、松下奈緒、伊藤淳史、髙木雄也、足立梨花、丸山礼、野村康太、佐藤浩市、遠藤憲一、光石研ほか
脚本:福田靖
監督:田村直己、豊島圭介、小松隆志
ゼネラルプロデューサー:服部宣之(テレビ朝日)
チーフプロデューサー:黒田徹也
プロデューサー:藤崎絵三(テレビ朝日)、目黒正之(東映)
音楽:沢田完
制作:テレビ朝日、東映
©テレビ朝日・東映
公式サイト:https://www.tv-asahi.co.jp/daitsuiseki/
公式X(旧Twitter):https://x.com/daitsuiseki2507
公式Instagram:https://www.instagram.com/daitsuiseki2507/

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