『大追跡』青柳の“刑事”としてのプライドに名波の影響力 「はうっ!」の決め台詞も定番に

大森南朋、相葉雅紀、松下奈緒がトリプル主演を務める水9ドラマ『大追跡~警視庁SSBC強行犯係~』(テレビ朝日系)が、7月23日に第3話を迎えた。
この第3話では、伊垣(大森南朋)と青柳(松下奈緒)が元夫婦であることがようやく本人たちの口から明らかにされる。初回放送日に開かれたマスコミ向けの囲み取材では、松下が開口一番でそのことに触れており、公式サイトの相関図にもはっきりと「元夫婦」と記載がある。ネタバレというレベルのことでもないのだが、能動的に情報を得ようとせず、純粋にオンエアだけを楽しんでいるような視聴者にとっては「あぁ、やっぱり」と思うことだろう。

2人は12年もの間同棲していたが、自分勝手で偉そうな態度の伊垣、ズボラな割に勝ち気な青柳が衝突を繰り返し、4年前に別れた。一人娘の美里(今濱夕輝乃)は青柳と暮らしており、「美里には俺がいるだろ」(伊垣)、「あなたはもう家族じゃないから」(青柳)、「そういう言い方すんなよ」(伊垣)といったように、今でも口喧嘩は絶えることがない。第3話では美里も初登場しており、ズボラな母の代わりに台所に立つ姿や洗濯物を畳んでいない母を注意するなど、気立ての良さと母親への愛情が溢れた女の子だ。

第3話で起きるのは、シングルマザーである青柳にとって境遇が重なる、やりきれない思いに駆られる事件。上からの判断で捜査中止が下されるが、それは次期総理と言われる大臣の息子が容疑者に浮上していたことからの圧力によるものだった。捜査一課とは別に、独自で捜査をすることを決めたSSBC強行犯係に感化され、青柳もSSBCとともに捜査に加わることを決断する。「許せない。権力で犯罪をもみ消すなんて」というセリフは、ノンキャリアとして縦社会の中で生きてきた青柳が、一人の刑事=デカとして自身の正義を貫いた瞬間。そこには「僕たちだってデカでしょ」とSSBCという立場にも関わらず、現場捜査に全力な名波(相葉雅紀)の影響も少なからずあるのだろう。





















