『しあわせな結婚』松たか子の“奇妙”なヒロインから目が離せない 衝撃の“秘密”も明らかに

『しあわせな結婚』“奇妙”な松たか子に注目

 阿部サダヲが主演、松たか子が共演する木曜ドラマ『しあわせな結婚』(テレビ朝日系)が期待を遥かに超えて面白い。

 まだ松の出演が発表されていない、タイトルすら伏せられた状態で2月に行われた主演の阿部、脚本の大石静が登壇した制作会見の時点から、本作はテレビ朝日による期待がひしひしと伝わってくる作品だった。テレ朝ドラマとしては史上初となるポッドキャストまで展開されている(阿部のトークが面白いというのが決め手かもしれないが)のがその一つの証左であり、初回放送の3日前、7月14日にはEX THEATER ROPPONGIを貸し切っての第1話完成披露試写会も開かれている。

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阿部サダヲが主演を務め、大石静が脚本を手がける7月期のテレビ朝日系木曜ドラマ『しあわせな結婚』の制作が発表された。  NHK大…

 そんな本作の魅力は、「カッコいい阿部サダヲとミステリアスな松たか子」というそれぞれのパブリックイメージとは“逆”とも言える役を夫婦として演じていることにある。

 阿部といえば『不適切にもほどがある!』(2024年/TBS系)での“昭和のダメ親父”市郎(阿部サダヲ)をはじめ、宮藤官九郎の脚本作品での破天荒な役柄が印象に強いだろう。先述したポッドキャストの中で、大石は「私が素敵と思える阿部さん」を構想していく中で、阿部と松が共演したドラマスペシャル『スイッチ』(テレビ朝日系/2020年)で阿部が演じた検事の役がベースにあることを明かしている。「それは幼なじみの弁護士の人を、喧嘩しながらもずっと守ってる感じが、さりげなくカッコいいなと思って、そのタッチでいきたいなと思いました」と大石は話しており、第1話を観た後であればこの言葉がかなりしっくりくるはずだ。

 原田幸太郎(阿部サダヲ)は元検事で、現在は弁護士兼タレントのようなテレビコメンテーター。独身主義者だが、プロデューサーの倉澤(堀内敬子)や小雪(!)演じる女性から言い寄られる、いわばイケおじのインテリ弁護士であることが分かる。「原田こうたろう法律事務所」の弁護士・臼井(小松和重)と今泉(金田哲)からの信頼も厚い。

 その幸太郎が搬送された病院で孤独を感じているとき、エレベーターで運命的な出会いを果たすのが、鈴木ネルラ(松たか子)だ。恋は盲目。「女神みたいだ」と幸太郎は彼女にゾッコンとなり、退院の日に「あの、うち来ませんか?」とネルラが迎えに来たことで、2人は電撃結婚。鈴木家でのマンション生活がスタートする。

 ネルラは奇妙だ。寝相も変。歩き方も変。パンの食べ方も変。時に、激しく大胆になり、「幸太郎さんも好きよ。レンコンより好き」と家族の前で平然と言いのける。しかし、「でも、いい」と幸太郎を納得させる、ミステリアスな魅力がネルラにはある。

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