染谷将太、『べらぼう』蔦重への思いは「恋愛感情という言葉に当てはめることができない何か」

毎週日曜に放送されているNHK大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』に出演中の染谷将太のコメントが公開された。
本作は、“江戸のメディア王”として時代の寵児になった快男児・蔦屋重三郎(横浜流星)を主人公とした笑いと涙と謎に満ちた“痛快”エンターテインメントドラマ。舞台は、文化隆盛の江戸時代中期。蔦重は、喜多川歌麿、葛飾北斎、山東京伝、滝沢馬琴を見出し、日本史史上最大の謎のひとつ“東洲斎写楽”を世に送り出す。日本のメディア産業、ポップカルチャーの礎を築き、時にお上に目を付けられても“面白さ”を追求し続ける。
主人公・蔦屋重三郎役で横浜流星が主演を務め、『おんな城主 直虎』(NHK総合)、『大奥』(NHK総合)などの森下佳子が脚本を手がける。
染谷が演じているのは、江戸時代の天才絵師・喜多川歌麿。7月6日放送の第26回「三人の女」では、蔦重(横浜流星)とてい(橋本愛)の夫婦関係に進展があり、それを見守る歌麿の心が大きく揺れ動いた。
染谷は歌麿の蔦重への気持ちについて、「蔦重への気持ちはたぶん子どものころから変わらないと思います。一緒にいたい、一緒に何か物を作りたいっていう気持ちの根っこの部分が何なのか気付いてなかった」と分析。その感情を「恋愛感情という言葉に当てはめることができない何か」と表現し、単純な恋愛関係では説明できない深い絆があることを明かした。
蔦重の妻・ていについて染谷は、「当たり前のようにいた義兄さんが今までの義兄さんじゃなくなるっていう、家族を一人奪われた感覚になってしまっている」と歌麿の心境を代弁。一方で、ていの存在が「歌麿が絵師として次のステップに行くためのきっかけの一つ」になっているとも語り、三人の関係性が物語の重要な転換点になることを示唆した。
現在の歌麿について染谷は、「“蔦重と向き合うこと”は、“自分と向き合うこと”」と表現。自分の過去と改めて向き合い、「自分の存在意義であったり、人として絵師として、自分という存在は何なのかということを探し出している」時期だと分析している。
染谷将太(喜多川歌麿役)コメント
歌麿の蔦重への気持ち
蔦重への気持ちはたぶん子どものころから変わらないと思います。一緒にいたい、一緒に何か物を作りたいっていう気持ちの根っこの部分が何なのか気付いてなかったというか、蔦重への気持ちを改めて感じ直しているっていう。恋愛感情という言葉に当てはめることができない何か、というふうに自分は捉えて演じています。蔦重が人生のすべてになっていたところもあるので、その関係性の形が変わることはすごく不安になるけど、自分には得られない幸せを蔦重が得られることは喜ばしいことではあるという、すごく複雑な状況だなと思います。
ていの存在について
歌麿としては、当たり前のようにいた義兄さんが今までの義兄さんじゃなくなるっていう、家族を一人奪われた感覚になってしまっているので、気にくわないんですけど(笑)。蔦重だけではなくていさんも、歌麿が絵師として次のステップに行くためのきっかけの一つ、そういう影響を与えているのかなとは思います。
今の歌麿について
“蔦重と向き合うこと”は、“自分と向き合うこと”。自分の過去とも改めて向き合うことだと思って、自分の存在意義であったり、人として絵師として、自分という存在は何なのかということを探し出しているそんな時期なんじゃないかなと思っています。
■放送情報
大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』
NHK総合にて、毎週日曜20:00〜放送/翌週土曜13:05〜再放送
NHK BSにて、毎週日曜18:00〜放送
NHK BSP4Kにて、毎週日曜12:15〜放送/毎週日曜18:00〜再放送
出演:横浜流星、小芝風花、渡辺謙、染谷将太、宮沢氷魚、片岡愛之助
語り:綾瀬はるか
脚本:森下佳子
音楽:ジョン・グラム
制作統括:藤並英樹
プロデューサー:石村将太、松田恭典
演出:大原拓、深川貴志
写真提供=NHK





















