『あなたを奪ったその日から』美海役で大注目! 一色香澄が俳優として目指す夢

新人・一色香澄が俳優として目指す夢

俳優は普通に生きていては経験できないようなことも体験できる

――小さな頃から「登場人物の気持ちを想像していた」とのことですが、たとえばどんな作品が印象に残っていますか?

一色:『義母と娘のブルース』(TBS系)が大好きで何回も観ています。お母さんが亡くなってしまって、娘のみゆきちゃん(横溝菜帆/上白石萌歌)はお父さん(竹野内豊)と2人で暮らしていたけど、新しいお母さん(綾瀬はるか)がやってくる。「そのとき、みゆきちゃんはどんなことを思うんだろう」とか、小学生ながら必死に考えていました。

――役の気持ちは、ご自身の中で考えて完結なのでしょうか?

一色:母に「これってどう思う?」と聞くのも好きでした。最近は、映画が大好きな友達と一緒に映画を観に行くことが多いので、1時間くらい「あそこはこうだったよね?」「あれはどういう意味だったと思う!?」みたいな考察の時間があります(笑)。

――いい時間ですね(笑)。事務所に所属して、最初にお芝居したときにはどんな感想を持ちましたか?

一色:きっと不思議な感覚になっていたと思います。お芝居している時間はまったく違う人になって、自分が体験したことのないことも演じなきゃいけない。それは大変なところでもあるけど、普通に生きていては経験できないようなことも体験できるので、「お芝居って魅力的だな」「すごく楽しいな」と感じました。

――そこから今に至るまでで、お芝居に対する印象は変わりましたか?

一色:初めてお芝居したときよりは、「役の人間性について深いところまで考えるようになったな」とは感じています。自分の中で、その人の人生の物語を考えるような感覚があって、その作業はすごく大変だけど、やっぱり楽しくて。もっともっとたくさんの役に挑戦したいなと思っています。

――小さな頃からやってきたことがお仕事にもつながっていて素敵です。ちなみに、ご自身の性格を一言で表すと?

一色:人見知りだけど、人間は大好き。それから、おしゃべりも大好きです(笑)。この4月に宮崎から関東の学校に転校したんですけど、初日は人見知りを発動しちゃって、あまり話せなくて。それでもみんなが来てくれると話したくなるし、いろんな子と会話すればするほど、「どんな子なのかな」っていろいろと知りたくなる。コミュニケーションを取るのが上手かどうかは別として、積極的にいろんな人と関わろうとは思うので、“人間”と“おしゃべり”が大好きなのかなと思います。

――プライベートでは、どんなことがお好きなんですか?

一色:趣味はドラマや映画を観ること、音楽を聴くこと、それからメイクをすることです。音楽は小さな頃からずっと大好きで、家にいるときには一日中かけているほどなので、なくてはならないものですね。昔から、車に乗っているときにも音楽がかかっていることが多かったので、両親の影響もあるかもしれないです。

――どんなアーティストの音楽を聴くんですか?

一色:私はバンド系が好きで、back numberさん、RADWIMPSさん、SHISHAMOさんの曲をずっと聴いています。

――歌詞が刺さるアーティストばかりですね。

一色:はい、歌詞を重視するタイプです!

――先ほど「たくさんの役に挑戦したい」というお話もありましたが、11月公開の映画『平場の月』にも出演が決まりました。

一色:『花束みたいな恋をした』が大好きだったので、土井裕泰監督とご一緒できることがすごくうれしかったです。初めての映画だったので、ドラマとは撮影の進み方がちょっと違うな、と思いました。それから『あなたを奪ったその日から』では3歳、6歳、12歳と成長したあとの美海役ですけど、映画では井川遥さん演じる須藤葉子の中学生時代を演じているので、考え方が逆なんです。なので、「どうしたら大人になった葉子につながるんだろう」とすごく考えました。

――どんなことを大切に役作りされたのでしょうか?

一色:やっぱり想像を膨らませることを大事にしました。役の読解をすることで一番近づけるのかなと思ったので、原作も脚本も何度も読んで撮影に挑みました。

――今後、やってみたい役や作品も教えてください。

一色:私は『探偵が早すぎる』(読売テレビ・日本テレビ系)を観てから滝藤賢一さんが大好きなんです。その作品で滝藤さんがコメディタッチのお芝居に挑戦されているのを観て、「私もいつかコメディ作品に参加できたらいいな」と思うようになりました。ただ、今回もコメディまではいかないけれど、美海ちゃんの面白さが出るようなシーンでは結構苦戦していて……。コメディ作品となったら、もっと大変なんだろうなとは思っています。

――チャレンジするのがお好きですか?

一色:そうですね。もともと好奇心旺盛で挑戦するのが好きなタイプなので、目標は高かったり、難しいほうがやる気が出るし、続けられるような気がします。

――将来、「こんな女優になりたい」という目指す女優像は?

一色:綾瀬はるかさんに憧れています。綾瀬さんが主演を務めた『奥様は、取り扱い注意』(日本テレビ系)ではアクションもやられていて、その姿がすごくカッコよくて。私もいつかアクションもできる俳優さんになりたいです。

――体を動かす自信はある?

一色:自信はあまりないです(笑)。でも、体を動かすことは好きなので、いつかチャンスがあればいいなと思っています。

『あなたを奪ったその日から』の画像

あなたを奪ったその日から

サスペンスフルなストーリーの中で生まれる親子愛を描く物語。『アルジャーノンに花束を』、『砂の塔~知りすぎた隣人』の池田奈津子が脚本を手がける。

■放送情報
『あなたを奪ったその日から』
カンテレ・フジテレビ系にて、毎週月曜22:00~22:54放送
出演:北川景子、仁村紗和、平祐奈、阿部亮平(Snow Man)、水澤紳吾、小川李奈、一色香澄、田山由起、内藤秀一郎、原日出子、鶴田真由、大浦龍宇一、中原丈雄、筒井道隆、大森南朋
脚本:池田奈津子
演出:松木創
企画:水野綾子
音楽:村松崇継
主題歌:back number「ブルーアンバー」(ユニバーサル シグマ)
プロデューサー:三方祐人
制作:カンテレ、共同テレビ
©︎カンテレ
公式サイト:https://www.ktv.jp/anauba/
公式X(旧Twitter):https://twitter.com/anauba_ktv
公式Instagram:https://www.instagram.com/anauba_ktv
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