『あんぱん』“のぶ”今田美桜の縁談に急展開 『あさイチ』出演陣も“朝ドラ受け”で驚きの声

気がつけば、兵隊になって国のために奉公する子供たちを育てていたこと、「愛国の鑑」と呼ばれながら蘭子(河合優実)からは「そんなのうそっぱちや」と否定されてしまったこと。教師としても朝田家の長女としても宙ぶらりんだと自信をなくすのぶに、次郎は「そんなに重い荷物をいくつも担いでいたら、船だったら沈んでしまいます。荷物を降ろす用意をしませんか? その時が来たら思いっきり走れるように。終わらん戦争はありません。その時、世の中はすっかり変わってしまうかもしれん」「ゆっくり考えればえいです。のぶさんは、足が速いきすぐ追いつきます」と優しく寄り添う。
どこまでも謙虚で、思いやりを持ち、未来を見据えた次郎。彼の言葉に、のぶは幼い頃に父・結太郎(加瀬亮)から言われた言葉を思い出していた。夢が見つからないのぶに、結太郎がかけてくれた「そりゃあ、ゆっくり見つけたらえい。見つかったら思いっきり突っ走ればえい。のぶは足が速いき、いつでも間に合う」という指針となっている言葉。この人とならば、自分が道に迷った時も、横から手を差し伸べて、時には荷物を持ち、一緒に人生を歩んで行ってくれる――のぶはそう確信したはずだ。

踵を返し、道の先で次郎に追いつくのぶ。“大事な忘れ物”としてプロポーズを受け入れると、2人を祝福するかのように遠くで汽笛が鳴り、一斉に街灯が灯り始める。蘭子を含め、朝田家の面々はのぶの婚約に大喜びだが、それを聞いていた草吉(阿部サダヲ)は「ああ〜あいつ、死なないといいけどな……。大丈夫かな」と嵩を心配していた。気のせいか、パンの生地を叩きつける力も強くなっている気がするが……「大丈夫」と草吉の受け応えをするのは、まさかの林田理沙アナウンサーの語り。卒業制作を仕上げたらのぶに自分の気持ちを伝えようとしていた嵩は結局このまま間に合うことはないが、そんな嵩を励ますかのような第9週のタイトルは「絶望の隣は希望」である。
■放送情報
2025年度前期 NHK連続テレビ小説『あんぱん』
NHK総合にて、毎週月曜から金曜8:00〜8:15放送/毎週月曜〜金曜12:45〜13:00再放送
BSプレミアムにて、毎週月曜から金曜7:30〜7:45放送/毎週土曜8:15〜9:30再放送
BS4Kにて、毎週月曜から金曜7:30〜7:45放送/毎週土曜10:15~11:30再放送
出演:今田美桜、北村匠海、加瀬亮、江口のりこ、河合優実、原菜乃華、細田佳央太、高橋文哉、中沢元紀、大森元貴、二宮和也、戸田菜穂、浅田美代子、吉田鋼太郎、竹野内豊、妻夫木聡、阿部サダヲ、松嶋菜々子
音楽:井筒昭雄
主題歌:RADWIMPS「賜物」
語り:林田理沙アナウンサー
制作統括:倉崎憲
プロデューサー:中村周祐、舩田遼介、川口俊介
演出:柳川強、橋爪紳一朗、野口雄大、佐原裕貴、尾崎達哉
写真提供=NHK






















