塩野瑛久が放つ色気に誰もが夢中になる 『魔物(마물)』“危険”な凍也役に釘付け

塩野の持ち味は、どこにいても、何をしていても香ってくるような色気。どの作品でもその色気に“その人らしさ”を入れていくことで存在感のある役柄を完成させていく。
たとえば、色気に若さゆえの荒削り感を加えたのが『HiGH&LOW THE WORST』シリーズで演じた小田島有剣。不良高校生同士の戦いと絆が描かれたこの作品において、小田島は稀有な存在だった。「まいどー、殺し屋鳳仙だす」と言って、敵対組織に乗り込んでいく喧嘩っ早い高校生なのだが、殺気のなさそうな口調と佇まいには余裕があり、喧嘩する姿も華麗という言葉が似合ってしまう。
川村壱馬×吉野北人×前田公輝×塩野瑛久が集結 『HiGH&LOW THE WORST X』インタビュー
『HiGH&LOW THE WORST X』が公開中だ。本作は、男たちの友情と熱き闘いを描いた人気バトルアクションシリーズ『Hi…人生に悩むアラサーの男女3人が、自死した同級生の葬儀をきっかけに再会し、一緒に暮らして「おうちごはん」を囲みながら、自分自身を見つめていく姿を描いた『かしましめし』(2023年/テレビ東京系)で塩野が演じた英治は、色気に爽やかさと少しの苦悩が混ざっている。英治は亡くなった同級生の元カレで、一緒に暮らすことになる千春(前田敦子)はその同級生の元カノ。複雑な関係だが、2人はそれさえもおもしろく感じているようだった。ご飯を食べながら互いに軽い感じで悩みを打ち明け、やっぱり軽い感じで励まし合って、ちょっと前を向く。美味しそうなご飯と心地よい関係をずっと眺めていたくなるドラマに、塩野はすっと溶け込んでいた。
そして、NHK大河ドラマ『光る君へ』(2024年)で演じた一条天皇は、色気と高貴さの中に愛情深さがミックスされていた。こうなるとちょっとした優しさでも、それが甘くてとろけるようなものに感じられ、愛おしい人へ向ける目線は温かく慈愛に満ちている。その表情が多くの人を魅了し、広く世間に注目されるきっかけを作り出したのだろう。
『光る君へ』塩野瑛久の一条天皇はあまりに美しかった 悲しみと安らぎの最期
『光る君へ』(NHK総合)第40回「君を置きて」。一条天皇(塩野瑛久)が体調を崩し、宮中に不穏な空気が漂い始めた。中宮・彰子(見…本作の第1話、第2話で主に語られたのは、凍也とあやめの出会いだった。どちらも冒頭が共通して、あやめが被告人席に座っている法廷シーンからスタートしたこともあり、あやめから語られる「凍也とはどのような人物だったのか」という物語でもあった。だからこそ、塩野がもともと持つ色気が全面に出ていたといえるだろう。しかし、凍也には“DV疑惑”もあり、激情を抑えきれず暴力に走ってしまう側面があることが匂わせられている。彼の中でどんな感情がうごめき、結果として暴力になってしまうのか。それが解き明かされる時、また塩野の新たな一面が見られるような気がして、今から続きが気になってしまう。
テレビ朝日が、韓国のスタジオ・SLLとタッグを組んで送る日韓共同制作オリジナルドラマ。不倫、DV、セックスなど愛と欲望にまつわる過激なテーマを掲げたラブサスペンス。麻生久美子と塩野瑛久が初共演にして濃厚なシーンに臨む。
■放送情報
『魔物(마물)』
テレビ朝日系にて、毎週木曜23:15~24:15放送
出演:麻生久美子、塩野瑛久、北香那、神野三鈴、佐野史郎、大倉孝二、落合モトキ、宮本茉由、宮崎吐夢、うらじぬの、若林時英
原案:シン・ウニョン
脚本:関えり香
監督:チン・ヒョク、瀧悠輔、二宮崇
音楽:jizue
エグゼクティブプロデューサー:内山聖子(テレビ朝日)、パク・ジュンソ(SLL)
ゼネラルプロデューサー:中川慎子(テレビ朝日)、チェ・へウォン(SLL)
プロデューサー:貴島彩理(テレビ朝日)、イム・チョヒ(SLL)、河野美里(ホリプロ)
制作著作:テレビ朝日・SLL
制作協力:ホリプロ
©テレビ朝日・SLL
公式サイト:https://www.tv-asahi.co.jp/mamono/
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