『君は天国でも美しい』“謎の美女”ハン・ジミンの正体は? チェ・ヒジンの見事な猫ぶりも

Netflixで配信中の『君は天国でも美しい』が、視聴者の涙腺を崩壊させるほどの反響を呼んでいる。キム・ヘジャとソン・ソックが主演を務める本作は、天国と地獄を舞台に、死後の世界を描くファンタジーヒューマンドラマ。本稿では、第3話、第4話を中心にご紹介したい。(以下、ネタバレを含みます)
夫の死後に天国へ行った80歳のイ・ヘスク(キム・ヘジャ)。天国で再会した愛する夫ナクジュン(ソン・ソック)は、30代の若い頃の姿に戻っていた。ヘスクは、ナクジュンが好きだと言った80歳の姿で天国で生活することを選んだのにもかかわらず、ナクジュンや天国の住人たちは若い姿の人が大半で、ヘスクはショックを受ける。見た目は年齢差のあるヘスクとナクジュンだが、愛する夫婦として共に暮らしはじめる。そんなある日、ナクジュンが地獄行きから救った若い女性ソミ(ハン・ジミン)が、ナクジュンを慕いやってくる。
ヘスクは、天国へ来たら誰もが入る“記憶の部屋”に入り、生前の暮らしを見て、自分の人生を振り返ることになる。人が亡くなると、自分の行いを映画のように見せられるという話もある。自分が傷つけた人の心や体の痛みもそこでは感じるという。ヘスクが体験したのは、「何を成し遂げたのか」「満足できたか、心残りはないか」「うれしかった瞬間や、つらかった瞬間を見返す」というものだ。そこでヘスクは母親を思い出し、彼女の元へと向かうことにする。
ヘスクの出生の秘密が明かされ、彼女と母との思いもよらない関係性と、1950年代の韓国の風景や夫婦関係が垣間見える。大ヒットした日本のテレビドラマ『不適切にもほどがある!』(TBS系)のタイムマシーンバスのように、天国内のいろいろな時代にバスで行けるのがユニークだ。天国では、「幸せでいること」が大切で、幸せであるために天国支援センター長(チョン・ホジン)がヘスクを陰からサポートしているのだが、現実世界でも「ご先祖様や神様というような存在が助けてくれた」というような体験をした人も多いだろう。さらに、このセンター長が語る言葉が沁みるのだ。「“それなりの理由があるはず”ーーいくら怒っていても、この言葉があれば怒りが少し和らぎ、相手の話に耳を傾けられる」。「それなりの理由があるはずだ」と相手を思いやる気持ちを持てば、相手がなぜそうしたのかが分かり、世界は今より優しく、生きやすくなるだろう。生きる上での宝石のような、人生の智慧を教えてくれるドラマだ。
ヘスクは、ソミと名づけた女性が猫のソニャ(チェ・ヒジン)と遊ぶ姿や、ソミの行動がヨンエ(イ・ジョンウン)と似ていることから、ソミがヨンエだと思い込む。記憶のないソミは、ヘスクの話を聞いて自分がヨンエだと言うようになり、ナクジュンは訝しむ。
猫のソニャを演じるチェ・ヒジンの“猫ぶり”がすこぶる見事だ。切れ長なつり目の眼差しと、猫の持つ“プライドの高さ”と“気まぐれさ”、“甘え”と“遊び”を絶妙なバランスで体現している。猫の姿が透けて見えるようなチェ・ヒジンの芝居は、初登場から話題となっていた。SNSでは、「猫の演技がまさに猫そのものですごかった…。私も天国に行ったら飼ってた猫ちゃんとこうやって話せるのだろうかと思わせられて号泣」「生意気だけどうまく甘える振る舞いも猫!!!」「猫感がほんとにたまらないんですけど」と絶賛されている。
























