桐谷健太、40歳を過ぎて変わった“主演”に対する意識の変化 自分と向き合えたきっかけとは

主演をやったことで気づくことができた芝居の面白さ
ーー『院内警察』(フジテレビ系)、『坂の上の赤い屋根』(WOWOW)、『Qrosの女 スクープという名の狂気』(テレビ東京系)と3本の連続ドラマで主演を務めた2024年に続き、本作は2025年初の主演ドラマになりますね。
桐谷:ありがたいですね。そもそも、『インフォーマ』(2023年/カンテレ)まで、連続ドラマで単独主演を務めたことがなかったので。高校生のときなんかは、コンビニに雑誌が並んでいるのを見て、「なんで俺が表紙やってないの?」ってすごい違和感を抱いたこともありました。だから、自分で『KEN’S NON-NO』(※高校時代に友人と作ったオリジナルのファッション誌)を作ったりしていたわけなんですけど(笑)。ただ、作品に関しては「主演も脇役も芝居をする意味では同じでしょ」とあまり気にしていなかったところがありました。
ーー現在はどうですか?
桐谷:いま45歳なんですけど、40歳を超えたあたりから、「主演、やるべきでしょ」「やるべきというか、やるでしょ」という気持ちになってきたんです。それはいろんな人の支えや言葉があったからこそだと思うんですけど。「やれる、やろうぜ!」というスタンスになってから、主演のお仕事が舞い込んでくるようになったんです。だから不思議なんですよね。準備ができたから来るようになったのかな?
ーーなにか考えが変わるきっかけがあったのでしょうか?
桐谷:やっぱり、コロナ禍が大きなきっかけになっていたと思います。あの時期って、みんな自分のことを見つめざるを得なかったじゃないですか。外にも出られないってなったときに、いい意味で自分と向き合えたんですよね。そのタイミングで、意識が大きく変化していったのをすごく覚えています。もちろん、主演でも脇役でも、芝居する意味では同じという気持ちは変わらないんですけど、また違う面白さがあるなと。主演をやったことで気づくことができました。
ーーたとえば、どのようなところで?
桐谷:やっぱり、主演となると現場の空気を作ることも大事になってくるわけで。僕は、ずっと主演をやることがなかったから、いろいろな主演の方の背中を見ることができたんですよね。いま思えば、それはすごくラッキーなことだったのかもしれないです。また、主演をすることで、脇役をやるときに主演をどう支えればいいのかを学ぶことができる。それもすごくありがたいことだなと思っています。
桐谷健太が主演を務めるオリジナルドラマ。金もなければ仕事もない元児童養護施設職員のアラフィフ男・赤山が、夢を失くしたかつての教え子たちとともに、腐った巨大権力相手に痛快な復讐劇を繰り広げる。
■放送情報
『いつか、ヒーロー』
ABCテレビ・テレビ朝日系にて、毎週日曜22:15~放送
TVer、ABEMAにて、地上波放送終了後見逃し配信
U-NEXTにて全話配信
出演:桐谷健太、宮世琉弥、長濱ねる、泉澤祐希、曽田陵介、星乃夢奈、でんでん、小関裕太、駒木根葵汰、板谷由夏、北村有起哉
脚本:林宏司
監督:アベラヒデノブ、星野和成、松本喜代美、松浦健志
チーフプロデューサー:南雄大(ABCテレビ)
プロデューサー:小森千裕(ABCテレビ)、比屋根り子(ABCテレビ)、松野千鶴子(アズバーズ)、増田玲介(アズバーズ)
主題歌:「HERO」 石崎ひゅーい(EPIC Records Japan)
制作協力:アズバーズ
制作著作:ABCテレビ
©︎ABCテレビ
公式サイト:https://www.asahi.co.jp/itsukahero/
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