『御曹司に恋はムズすぎる』永瀬廉×山下美月×西畑大吾の決断 小関裕太が本心を打ち明ける

『恋ムズ』昴×まどか×友也の決断

 祖父・天堂亘(鹿賀丈史)が倒れ、仕事も財力も失った天堂昴(永瀬廉)が、花倉まどか(山下美月)に別れを切り出した。それはまどかのことを考えての決断ではあったが、まどかがその言葉をすぐに受け入れられないのも当然だ。彼女にとって、昴はただの恋人ではなく、初めて誰かと共に生きることを意識させてくれた存在。幼少期の記憶が刻んだ孤独、他者との距離を無意識に取ってしまう自分。そんなまどかにとって、昴との時間は少しずつ閉ざされた心を開いていくものだった。

 
 最終章に突入した『御曹司に恋はムズすぎる』(カンテレ・フジテレビ系)。第11話では昴が自分の気持ちに向き合い、守るべきものに気づく。

 落ち込んでいるまどかを気遣って声をかけたのは成田理人(小関裕太)。成田はまどかの自宅へと向かうが、そんな2人を心配そうに見つめていたのが昴だ。自分から別れを切り出したとはいえ、恋のライバルだった成田がまどかと一緒にいるのはどうしても気になってしまう。早くも成田の乗り換えたのかと心配する昴だが、そんな心配は杞憂に終わる。成田はまどかと一緒に昴のために、天堂家秘伝のカレーを作っていたのだ。

 これまで昴と成田は面と向かって話し合う機会はほとんどなかった。お互い後継者として争う立場に置かれていたが、2人が服天にかける思いは同じ。「服天を世界一のアパレルメーカーにしたい」という信念を聞いた昴は、初めて成田の本心に触れ、その熱意と覚悟に圧倒される。同時に、成田から手渡されたのは退職願だった。成田の計らいで猶予を設けてもらったのだ。自分は本当にこの会社に必要なのか。服天の未来に、自分が関わる意味はあるのか。成田のまっすぐな視線を前に、昴の中にあった迷いや葛藤が次第に揺れ動きながらも、自分自身が抱えていた服天への思いと向き合う。

 まどかにとって、誰かを好きになることは、ずっと遠いものだった。幼少期に母親から捨てられた記憶は、まどかの心に深く刻まれ、無意識のうちに人との距離をつくるようになっていた。しかし、そんなまどかが初めて“恋”という感情に向き合った。成田との会話の中で、心の奥に閉じ込めていた不安や寂しさが揺さぶられ、自分でも知らなかった感情が溢れ出す。それを見ていた昴は改めて自分がしたことへの後悔を強く感じていた。まどかが抱える孤独の深さを知った今、昴はこれまでの自分の行動を省みながら、これからどうすべきなのか、答えの出ない問いが胸の中で響き続けていた。

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