北村一輝×常盤貴子×迫田孝也　最終章突入『御上先生』の説得力を担う“大人”たち

迫田孝也（溝端完役）

　理事長の腰巾着である3年生の学年主任・溝端完を演じるのは迫田孝也。官僚試験を落ちて教師になった過去があることから御上に対抗心を抱いており、ことあるごとに御上を追い出そうと画策する。 

　迫田といえば、『全領域以上解決室』（フジテレビ系）で演じたような善人から『VIVANT』（TBS系）のように強い印象を残す悪役まで多彩な顔を見せる名バイプレイヤー。本作でも、理事長に対して強く文句を言えなかったり、学校の平穏を見出す教師や生徒に苛立ちを見せたりと、憎み切れない小物っぷりを見事に演じている。

　古代の忠実な部下として振る舞っていた溝端だが、考えの違いや方針のズレが浮き彫りになっていき、第8話ではついに古代に向かって「すべてが明らかになったら困りますよね」と脅しのような言葉を口にする。 

　古代や官僚といった権力にこびへつらい、自分の利益のために動いているように見えていた溝端。是枝からかつては生徒たちに向き合う教育者だったことを指摘され、「最近の溝端先生は教育の理想を忘れてしまったように見えます」という言葉をぶつけられた彼はこれからどう動くのだろうか。

　御上が古代に、是枝が迫田に告発FAXの話を切り出して学校の闇により深く踏み込んだだけでなく、冴島が庇った生徒の正体も判明した第8話。御上と生徒たち、彼らと対峙する大人たちが何を考え、どんな選択をするのか。最終回を目前に、ドラマに複雑な魅力をもたらす大人キャスト陣にもますます注目したい。

■放送情報
日曜劇場『御上先生』
TBS系にて、毎週日曜21:00～21:54放送
出演：松坂桃李、奥平大兼、蒔田彩珠、窪塚愛流、吉柳咲良、豊田裕大、上坂樹里、髙石あかり、八村倫太郎、山下幸輝、夏生大湖、影山優佳、永瀬莉子、森愁斗、安斉星来、矢吹奈子、今井柊斗、真弓孟之、西本まりん、花岡すみれ、野内まる、山田健人、渡辺色、青山凌大、藤本一輝、唐木俊輔、大塚萌香、鈴川紗由、芹澤雛梨、白倉碧空、吉岡里帆、迫田孝也、臼田あさ美、櫻井海音、林泰文、及川光博、常盤貴子、北村一輝
脚本：詩森ろば
脚本協力：畠山隼一、岡田真理
演出：宮崎陽平、嶋田広野、小牧桜
プロデュース ：飯田和孝、中西真央、中澤美波
教育監修：西岡壱誠
学校教育監修：工藤勇一
製作著作：TBS
©︎TBS
公式サイト：https://www.tbs.co.jp/mikami_sensei_tbs/