“若手俳優”岩瀬洋志に注目 『告知事項あり。』は『最高の教師』に続く出世作に?

岩瀬洋志が主演を務める『告知事項あり。〜その事故物件で起きること〜』(以下、『告知事項あり。』) の「後編」が3月14日23時40分よりフジテレビ系で放送される。3月7日に放送された「前編」に続き、これは“不動産ミステリー”に“ホラー要素”を掛け合わせた、“不動産ミステリーホラー”という新ジャンルの作品だ。そんな本作は、私たち視聴者にどのような興奮や恐怖を、あるいは感動をもたらしてくれるのだろうか。この大部分は、主演の岩瀬にかかっている。
本作のタイトルにある「告知事項」とは、不動産の賃貸契約や売買契約において、貸主・売主が顧客に告知しなければならない“物件に関する情報”のこと。「※これは、フィクションではありません。」と帯に記された児玉和俊による書籍を原作とし、『ほんとにあった怖い話』(フジテレビ系)の製作チームが手がけている作品である。そう、つまり本作は、“本当の話=実話”をベースにしているということらしい。

しかし「前半」を視聴したかぎり、どちらかといえばコミカルな作品だという印象を受けた。「後編」から得られる印象や読後感はいったいどのようなものになるのだろうか。これを左右するのが、おそらく主演の岩瀬だ。
物語の舞台である岩倉不動産は、事故物件(=部屋の中や建物内で人が亡くなった物件)に霊がいるのかどうかを調査する“オバケ調査会社”である。深夜から早朝にかけてさまざまな事故物件の調査を実施し、異常がない場合にはオバケ不在証明書なるものを発行することで、その不動産の資産価値の減少を食い止める。それが主人公・真山悠斗(岩瀬洋志)らの仕事だ。先述しているように作品のトーンはコミカルだが、相当な覚悟がなければ務まらない仕事だろう。

岩瀬が演じる真山は、大手デベロッパーの不動産会社に入社したものの会社の“売り上げ主義”についていくことに限界を感じ、やがてこの岩倉不動産に出会った。性格はかなりのビビりで、日常的な物音に過敏に反応しては大仰に驚くほど。これは幼少期の頃の経験が大きく影響している。かつて祖父の家で、非常に不思議な体験をしたのだ。それからこの世には霊が存在する場があることを信じるようになったいっぽう、人一倍、些細なことに恐怖心を抱くようになってしまった。そのビビりっぷりから察するに、幼少期の体験は相当なトラウマになっているようである。





















