『おむすび』馬場徹が語る森下直久役の変化 「だいぶ大人になったんじゃないかな(笑)」

NHK連続テレビ小説『おむすび』に出演中の馬場徹のインタビューコメントが公開された。
2024年度後期、NHK大阪が製作を務める本作は、平成・令和を舞台にしたオリジナル作品。“ギャル”だった主人公が栄養士となり、現代の抱える問題を解決していく。脚本は『ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜』(日本テレビ系)、『正直不動産』(NHK総合)などの根本ノンジが担当する。
馬場は、『おむすび』序盤の放送を観ていたころ、出演の打診があったという。
「ドラマを見るのが好きで、一視聴者として『おむすび』を楽しく拝見していたら出演のお話をいただきました。まだ3、4週あたりの放送で結ちゃんがギャルに心をつかまれていくような部分だったので、僕はどんな役で出るんだろう? というのが最初に思ったことでした(笑)」
自身が演じる森下直久役については、優しくて真面目な人物だと分析する。
「一見、人当たりが強くて頑固な感じですが、本当は患者さんファーストで親身に思っている優しくて真面目な人物だと思います。でも、森下先生自身が、がんばりすぎて疲労もたまっていて、うまくコミュニケーションが取れなかったり気難しくなっていたりするんですよね。根っこで患者さんをとても大切に思っているからこそ、自分の患者さんをNSTに預けられないという気持ちもあったと思います。ちょっと意固地な部分もありますが、結(橋本環奈)やNSTのメンバーが自分の患者さんと触れ合っていくのを見て、自分が患者さんに気を遣わせてしまっていたことに気づくなど、医者として少しづつ考え方が変わっていっているのではないでしょうか。『森下先生が怖いから話せなかった』と患者さんのご家族に言われるシーンは印象的でしたね。これで彼の心が動いて変わっていくんだなと、演じながら実感しました。後半は『こうしたいんですけど』という結ちゃんからの提案も素直に受け入れていて、森下くんはだいぶ大人になったんじゃないかな(笑)」
第23週で描かれる、コロナ禍の医療現場の様子については「頭が下がる思いです」と語る。
「当時、『お医者さんってこんなに大変なことをしてくれていたんだ』と分かってもらえると思います。僕らは撮影だから防護服を脱いだり着たりできますが、実際には1日中あの格好で医療をされていたなんて、本当に大変だっただろうなと頭が下がる思いです。密閉性の高いマスクをして、さらにその上に不織布のマスクをして患者さんごとに不織布マスクをつけかえたり、手袋を2重につけて患者さんごとに捨てたりと細かく神経を使ってくださっていたんだと、役を通して実感しました。お芝居していてもマスクで密閉されてるので息がしづらいし、口が思うように動かなくて。目元もメガネをつけているから、くもってしっかり見ないと共演者さんがどなたか分からないくらいでした」
馬場は『おむすび』をきっかけに食事に気を遣うようになったそう。
「朝ドラの後半ということで重めのシーンもありますが、最後までご覧いただけたらうれしいです。また僕自身の年齢が30半ばになったこともあり、『おむすび』を見て栄養や体に入れるものの大切さを実感するようになりました。最近は食物繊維が豊富なものを食べたりお酢を積極的に摂取したりと腸活を心がけていますし、これを習慣化させたいなと思っています。ドラマを通して、視聴者の皆さんに少しでも食事や健康への関心を持ってもらえたらうれしいです」
■放送情報
連続テレビ小説『おむすび』
NHK総合にて、毎週月曜から金曜8:00〜8:15放送/毎週月曜〜金曜12:45〜13:00再放送
BSプレミアムにて、毎週月曜から金曜7:30〜7:45放送/毎週土曜8:15〜9:30再放送
BS4Kにて、毎週月曜から金曜7:30〜7:45放送/毎週土曜10:15~11:30再放送
出演:橋本環奈、仲里依紗、北村有起哉、麻生久美子、佐野勇斗、田畑志真、濱田マリ
語り:リリー・フランキー
主題歌:B'z「イルミネーション」
脚本:根本ノンジ
制作統括:宇佐川隆史、真鍋斎
プロデューサー:管原浩
写真提供=NHK

























