ミュージカル『テニスの王子様』から朝ドラへ つかこうへいの“最後の愛弟子”馬場徹の軌跡

“テニミュ”から朝ドラへ 馬場徹の軌跡

 NHK連続テレビ小説『おむすび』の最終章「病院・管理栄養士編」から登場した、消化器内科医の森下直久(馬場徹)。最初は、結(橋本環奈)が加入した栄養サポートチーム“NST”の活動について、完全否定モードだった森下だが、無断で病院に持ち込んだ食べ物によって命の危機に陥った入院患者を結が説得したことで回復が進み、態度が軟化。森下は、低栄養で入院した患者・曽根麻利絵(桧山ありす)の回復にも、結の力が必要だと期待するなど、NSTへの認識に変化が生じている。

 常に担当医であることを主張し、患者のことは自分が一番分かっているという強気な態度の森下。だが、患者の家族が、怖くて話しづらいと感じていると知ると、謝罪する心遣いも持ち合わせており、ただ嫌味なエリート医師というわけではなく、医師としての責任感が強い人物なのが伝わってくる。そんな森下は、第20週では聖人(北村有起哉)が胃を精密検査する際の担当医となる模様だ。

 森下を演じている馬場徹は、小学6年生から演技活動をスタートした。元プロサッカー選手の馬場憂太を兄に持つ彼は、自身もサッカー選手を目指していたが、ケガで断念したという。10代後半の2006年、ミュージカル『テニスの王子様』で舞台に初出演。2007年には、所属事務所の異なる若手俳優で結成された“アメーバブログ発イケメン俳優ユニット”PureBOYSのメンバーとしてCDデビューを果たした。

 2009年にPureBOYSを卒業した後は、つかこうへい作品の舞台『飛龍伝2010 ラストプリンセス』のオーディションに参加。つかに演技力を認められた馬場は、2010年に他界したつかの“最後の愛弟子”と呼ばれ、『広島に原爆を落とす日』や『新・幕末純情伝』、『熱海殺人事件 40years' NEW』などの舞台で活躍した。(※)

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