水川あさみ×櫻井翔×玉山鉄二の“ギャップ”を堪能 『笑うマトリョーシカ』特典映像は必見!

『笑うマトリョーシカ』必見の特典映像を解説

 最終話の放送が近づくにつれ黒幕についての考察が熱を帯びていった『笑うマトリョーシカ』(TBS系)のBlu-ray&DVD-BOXが、3月5日に発売される。

 綻び一つない受け答えをする未来の総理候補との呼び声も高い若き政治家・清家(櫻井翔)と、死角なしに彼を完全フォローする政務秘書官の鈴木(玉山鉄二)の歪で不気味な関係性がフォーカスされる本作。人間の本能的な“怖いもの見たさ”を否応なしに刺激し続ける、非常に中毒性の高い作品だ。

 初めて清家と対峙した際に「AIみたい」と違和感を持った敏腕新聞記者・道上(水川あさみ)が、彼を操る「ハヌッセン」が誰なのか、近づいても近づいても本心が見えないマトリョーシカのような清家本体に迫ろうとする。

 作中では互いにそれぞれの思惑を持ちながら腹の探り合いを見せる3人だが、Blu-ray&DVD-BOXの特典メイキング映像では、和気あいあいとした様子が微笑ましい。3人でのポスター撮影時、櫻井翔と玉山鉄二に囲まれた水川あさみが「私、連れ去られるみたい」とつぶやくと、それに続けて櫻井が「35億!」とお笑いトリオ「ブルゾンちえみ with B」の象徴的なキャッチフレーズを重ねる。息の合った同世代の掛け合いが非常に楽しそうで撮影裏をずっと覗いていたくなる。

 本編でのシリアスな雰囲気とのギャップを目の当たりにできる特典映像は、それぞれの俳優のプロ魂も同時に映し出す。特典映像の「2話直前緊急座談会」で櫻井が印象的なシーンとして挙げていたのが、放送時SNSでも話題になっていた清家が道上に意味深な一言を発する場面だ。

 「これからも僕を見ていてくださいね」と道上に面と向かって伝える清家の一言は、恋愛の始まりともまた違う確かな“始まり”や、2人だけの妙な因縁を示唆するような不穏で不思議な響きに満ちていて、視聴者の想像を掻き立てるシーンに仕上がっていた。

 道上役の水川も「驚きと、何を考えているんだろうっていう疑惑と、人として引力のある清家に引っ張られてしまったという気持ちと、一面じゃないシーン」と振り返っていた通り、あの一言は清家からのSOSかのようでもあり、道上への宣戦布告にも聞こえる。あるいは彼の決意や覚悟の表れだったのか。いずれにせよ、今後も切っても切れない彼らの特別な関係性を決定づけていくような掛け合いだった。

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