小栗旬×松下洸平×池松壮亮が競演! 『豊臣兄弟!』の“戦国三英傑”は大河史を変える?

『豊臣兄弟!』小栗旬&松下洸平に高まる期待

 仲野太賀が主演を務める2026年NHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』に小栗旬が織田信長役、松下洸平が徳川家康役で出演することが決定した。

 本作は、豊臣秀吉の弟・豊臣秀長の波乱万丈の生涯を描いた物語。信長、家康とともに戦国三英傑として知られる秀長の兄・豊臣秀吉は池松壮亮が演じることがすでに発表されている。

 小栗は『信長協奏曲』(2014年/フジテレビ系)でも信長を演じているが、この時はひょんなことから戦国時代にタイムスリップしてきた高校生・サブロー(小栗旬/織田信長役と兼任)が主人公。第1話で登場した織田信長は、どこか思い詰めたような表情をしており、突然現れた自分にそっくりのサブローに「自分の代わりに信長として生きてくれ」とサブローに無理なお願いをしていた。『信長協奏曲』で見せていたようなどこか弱々しさを感じさせる表情も小栗の魅力的な一面のひとつだが、『豊臣兄弟!』では、天下統一の野望に燃え、より力強い姿を見せてくれるだろう。

 最近だと、NHK大河ドラマ『どうする家康』(2023年)で岡田准一が信長役を務めているが、この信長の冷徹非情ぶりは凄まじかった。幼少期の家康を気に入っていた信長は、彼を愛でるのではなく、世の地獄と生きる厳しさを教えこむようなしつけを施した。その姿を、徳川家康(松本潤)は「ケダモノ」や「飢えた狼」と表現している。そんなに怖がられていることを知ってか知らずか、家康のことを「俺の白兎」と呼んで鋭い眼光を見せた岡田の姿は、SNSでも話題となり、『どうする家康』の名場面の1つとなっている。

 さらに信長は、異国への関心を強く持つなど、武将としては“異端児”だったことも知られている。岡田が主演を務めたNHK大河ドラマ『黒田官兵衛』(2014年)で、信長を演じていたのは江口洋介。信長は、のちに秀吉、家康にも仕えた官兵衛を最初に家臣とし、その革新的な思考で官兵衛に大きな影響を与えた。ただ、この時の信長も、反逆者への厳しすぎる処罰や成果を出さない古参家臣を追放するなどの冷徹な振る舞いが次第に危険視されるようになってしまう。

 風変わりで、戦いを目の前にすると危険人物に豹変してしまう信長。そんな彼を温和そうでもあり、どこかミステリアスでもある小栗がどのように演じるのかに期待が高まる。

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