アカデミー賞10部門ノミネート エイドリアン・ブロディ主演『ブルータリスト』本予告
![アカデミー賞候補『ブルータリスト』本予告](/wp-content/uploads/2025/01/20250130-brutalist-01.jpg)
第97回アカデミー賞で作品賞を含む10部門にノミネートされた映画『ブルータリスト』の本予告と本ポスタービジュアルが公開された。
本作は、第二次世界大戦下にホロコーストを生き延び、アメリカへと渡った、ハンガリー系ユダヤ人建築家ラースロー・トートの30年にわたる数奇な半生を描いた215分にわたる壮大な人間ドラマ。『シークレット・オブ・モンスター』『ポップスター』のブラディ・コーベットが監督と脚本を務めた。
プレミア上映された第81回ヴェネチア国際映画祭では銀獅子賞を受賞し、第82回ゴールデングローブ賞受賞では作品賞(ドラマ部門)、監督賞、主演男優賞(ドラマ部門)を受賞。先日発表された第97回アカデミー賞では、作品賞、監督賞、主演男優賞、助演男優賞、助演女優賞、脚本賞、編集賞、撮影賞、美術賞、作曲賞部門の計10部門にノミネートされた。
才能にあふれるハンガリー系ユダヤ人建築家のラースロー・トート(エイドリアン・ブロディ)は、第二次世界大戦下のホロコーストから生き延びたものの、妻エルジェーベト(フェリシティ・ジョーンズ)、姪ジョーフィア(ラフィー・キャシディ)と強制的に引き離されてしまう。家族と新しい生活を始めるためにアメリカ・ペンシルベニアへと移住したラースローは、そこで裕福で著名な実業家ハリソン(ガイ・ピアース)と出会う。建築家ラースロー・トートのハンガリーでの輝かしい実績を知ったハリソンは、ラースローの才能を認め、彼の家族の早期アメリカ移住と引き換えに、あらゆる設備を備えた礼拝堂の設計と建築をラースローへ依頼した。しかし、母国とは文化もルールも異なるアメリカでの設計作業には多くの障害が立ちはだかる。ラースローが希望を抱いたアメリカンドリームとはうらはらに、彼を待ち受けたのは大きな困難と代償だった。
本予告では、ホロコーストから生き延び、夢溢れてアメリカに移住したラースロー(エイドリアン・ブロディ)の数奇な人生が描かれている。才能ある建築家だった彼は、ある出来事をきっかけに失墜、日雇いの土木作業に身を投じる日々を過ごしていた。だが、裕福で著名な実業家ハリソン(ガイ・ピアース)が偶然ラースローのそれまで携わった業績を知ったことで、ラースローの人生は大きく動き出していく。不安と希望が入り乱れた表情で電車に乗る姿、アメリカで再会した従兄弟との束の間の休息や別れ、そして数々の建築物と“自由の女神”に象徴されるアメリカの風景。「狂気に飲み込まれないで」「約束するよ」と最後、ラースローと妻エルジェーベト(フェリシティ・ジョーンズ)が交わす言葉を体現するかのような映像になっている。
本ポスターは、荒々しく無骨と評されることも多いブルータリズム建築を思わせるデザインの中、ラースローと妻エルジェーベト、ラースローを支援するハリソンら3人の姿を捉えたもの。ラースローが人生を賭けて取り組む“建築”を、さらに印象付けるような“溶接の火花”が散る中、三者三様の思惑が滲み出てくる印象の佇まいは、「荒ぶる、たぎる」のキャッチコピーを体現している。ラースローを中心にめぐる彼らの数奇な人生そのものを表したようなデザインとなっている。
■公開情報
『ブルータリスト』
2月11日(火・祝)よりTOHOシネマズ 日比谷にて先行公開
2月21日(金)より全国公開
出演:エイドリアン・ブロディ、フェリシティ・ジョーンズ、ガイ・ピアース、ジョー・アルウィン、ラフィー・キャシディ
監督・共同脚本・製作:ブラディ・コーベット
共同脚本:モナ・ファストヴォールド
配給:パルコ、ユニバーサル映画
2024年/アメリカ、イギリス、ハンガリー/ビスタサイズ/215分/カラー/英語、ハンガリー語、イタリア語、ヘブライ語、イディッシュ語/5.1ch/日本語字幕翻訳:松浦美奈/原題:The Brutalist
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