『Dr.STONE SCIENCE FUTURE』に膨らむ期待 “科学の力”でいよいよアメリカへ
『Dr.STONE』最終章に野島健児&遊佐浩二が参戦
2024年を振り返るアニメ評論家座談会【後編】 アニメ視聴者層・受容方法の多様化
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向かうはアメリカ。バーボンの材料として知られるトウモロコシからアルコールを作り、復活液を大量生産して大勢を石化から蘇らせようとする計画だったが、乗り込んだアメリカで千空たちはとんでもない者たちと出会い、とてつもない状況に直面する。それがDr.ゼノとスタンリー・スナイダーの登場であり、飛行機や銃器といった千空たちより進んだ科学と技術の産物だ。
千空が復活してからグイグイと進んでいけたのも、「宝島」での戦いに勝てたのも科学の力で優れていたからだ。それがアメリカでは逆になる。どれだけの苦境が待っているのかが気になって仕方がない。そんなDr.ゼノやスタンリーとはいったい何者なのか? 原作を読んでいる人は知っているが、TVアニメではまだ「闇の科学者」であり「スナイパー」としか紹介されていない。それでも、担当する声優から相当な大物だと分かる。
Dr.ゼノを演じるのは野島健児。『PSYCHO-PASS サイコパス』シリーズの宜野座伸元役で知られるベテランが、圧倒的強者といった声音で演じているだけに一筋縄ではいきそうもない。スタンリーに至っては遊佐浩二だ。『劇場版「空の境界」第五章 矛盾螺旋』のコルネリウス・アルバであり『BLEACH』の市丸ギンといった不敵な悪役を演じて並ぶ者のいない声優だけに、スタンリーも相当なしつこさを見せてくれることだろう。
小林裕介&鈴木崚汰&中村悠一
千空役の小林裕介も、『Re:ゼロから始める異世界生活』のナツキ・スバルにはない尊大さを聞かせ続けてくれており、龍水役の鈴木崚汰も、『錆喰いビスコ』の赤星ビスコ役や『勇気爆発バーンブレイバーン』のイサミ・アオ役でグングンと存在感を増している。復活して旅に加わる獅子王はあの中村悠一だ。声だけならDr.ゼノたちと真っ向勝負ができそうな布陣だけに、バトルと共に声のやりとりにも注目したいところだ。
『名探偵コナン』シリーズや『ルパン三世』シリーズで知られるトムス・エンタテイメントが手がけるアニメも、これまでのシリーズと同様にハイクオリティ。キャラクターの表情にはより深みが出ているようにも見える。大自然が残る中を走り回って戦ってきたアクションも、武器や乗り物の登場でよりスピーディーでド派手なものになっているだろう。そうしたビジュアルに負けないストーリーがあり、解明される謎があって毎回のエピソードを驚きをもって見ていきそうだ。
氷月やモズといった戦闘の天才たちの活躍にも期待が大きく、コハクやキリサメといった女子のアクションにも興味津々。そしてフランソワ。万能の執事が淡々と繰り出すその技の数々が、これまでにも増して繰り出されるとしたらいったいどれだけの衝撃を与えてくれるのか? 期待しかない。
2022年にいったん完結した原作も、スピンオフのような形で続編が『週刊少年ジャンプ』に掲載され、TVアニメの第4期以降で明かされる設定、そして作り上げられる新しい世界のその先を見せている。そこまでアニメとして描かれることを夢見つつ、過去にない広がりを見せる第4期『Dr.STONE SCIENCE FUTURE』を楽しんでいこう。
■放送・配信情報
TVアニメ『Dr.STONE SCIENCE FUTURE』
第4シーズン第1クール:TOKYO MXほかにて、1月9日(木)22:00〜放送開始
第1期、第2期、テレビスペシャル、第3期:各配信プラットフォームにて配信中
キャスト:小林裕介、鈴木崚汰、古川慎、市ノ瀬加那、沼倉愛美、佐藤元、前野智昭、村瀬歩、上田麗奈、高橋花林、河西健吾、麦人、小野賢章、中島ヨシキ、種﨑敦美、間宮康弘、日笠陽子、石見舞菜香、坂本真綾、三上哲、野島健児、遊佐浩二 ほか
原作:稲垣理一郎・Boichi『Dr.STONE』(集英社 ジャンプ コミックス刊)
監督:松下周平
シリーズ構成: 砂山蔵澄
キャラクターデザイン:岩佐裕子
デザインワークス:水村良男
美術設定:青木智由紀
美術監督:吉原俊一郎
色彩設計:中尾総子
撮影監督:小島千幸
編集:坂本久美子
音響監督:明田川仁
音楽:加藤達也・堤 博明・YUKI KANESAKA
アニメーション制作:トムス・エンタテインメント
©︎米スタジオ・Boichi/集英社・Dr.STONE製作委員会
公式サイト:dr-stone.jp
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