内田慈、『風、薫る』文役を演じ終えて 「私にとって特別な役になりました」

NHK連続テレビ小説『風、薫る』より、柳川文を演じる内田慈のインタビューコメントが公開された。
朝ドラ第114作目となる本作は、明治時代の医療看護の世界を舞台に、トレインドナースを目指す2人の女性の成長を描くバディドラマ。
内田が演じる柳川文は、瑞穂屋の店員で、店の商品を誰よりも知り尽くし、外国人の接客もこなす人物。後に、直美の実の母親であることが分かる。
かつて女郎屋「錦栄楼」で初代夕凪として働いていた文は、身重の体で男と店を抜け出すも、結局男に捨てられて一人になる。なんとか子どもを産んだものの自分一人生きていくことさえままならず、我が子を託す思いで、教会の前に子どもを捨てた。末期の胃がんを患うも、貧しさゆえに医者にかかることもできない文は、最期に直美の看護を受けながら息を引き取る。そして、生前ためてきた全財産を、自宅での看護費用として直美に託すことになる。
内田は柳川文役について「今まで演じたことのないタイプの役でしたが、気づいたら自分の中に文という人間がはっきりといた。そんな役作りは初めてでおもしろく、私にとって特別な役になりました」と語っている。
内田慈(柳川文役)コメント
柳川文役について
文が元・女郎であり直美のお母さんであるということ、具合が悪くなった文を看護するなかで直美に新たな決意や気持ちが生まれるということを最初に聞いていたので「これはすごい大役をいただいたな」と思いました。このドラマは必死で生きる人たちがバトンを渡して進む物語。文としてきちんとバトンを渡す役割を果たしたいという思いで演じていました。
文は冷静でスンとした人なのかと思っていたら、美津さんや卯三郎さんと楽しく笑ってしまうようなところもあり、つかみどころがない人。直美が自分の娘だということも「ここで気づいた」というはっきりとしたポイントはないんですよね。自分のことを語らないと決めている人で疑問が生じても深掘りせず、フワッとそのまま置いておくようなところがある気がします。「まさか……」が重なって「やっぱりそうなのか」と受け入れた感覚。
人生の辛酸をなめてきた文は「こういう現実ってあるんだよね」と、娘との再会という奇跡的な偶然も妙に静かに受け入れられたのだと思います。
今まで演じたことのないタイプの役でしたが、気づいたら自分の中に文という人間がはっきりといた。そんな役作りは初めてでおもしろく、私にとって特別な役になりました。
直美役を演じる上坂樹里について
上坂さんへの思いはたくさんあります。直美が文の看病をしてくれるシーンで、例えば“手を取る”とか“体を支える”というお芝居のとき、上坂さんはすごく優しいんです。“自分とは違う人間に触る”ということに対しての敬意や注意を感じました。それでいて遠慮せず支えてくれるから不思議なものが両立していて、安心して身を預けたい気持ちになりました。
彼女自身が持っているものが出ているのでしょうけれど、更に彼女が大家直美という看護婦を志す人間としてここまで生きてきた証でもあるのだろうと感じました。
上坂さんとは空き時間は全然関係のない話をしていましたが、撮影が始まると二人ともなるべくフラットでいたいからおしゃべりはしないほうが楽なタイプ。その空気感も居心地がよく自然な信頼関係が生まれた気がします。
■放送情報
2026年度前期 NHK連続テレビ小説『風、薫る』
NHK総合にて、毎週月曜から金曜8:00~8:15放送/毎週月曜~金曜12:45~13:00再放送
NHK BSプレミアムにて、毎週月曜から金曜7:30~7:45放送/毎週土曜8:15~9:30再放送
NHK BS4Kにて、毎週月曜から金曜7:30~7:45放送/毎週土曜10:15~11:30再放送
出演:見上愛、上坂樹里
脚本:吉澤智子
原案:田中ひかる『明治のナイチンゲール 大関和物語』
制作統括:松園武大
プロデューサー:川口俊介
演出:佐々木善春、橋本万葉ほか
写真提供=NHK























