村瀬迪与×釘宮理恵×早見沙織が“癒しの存在”を語る 津田健次郎は「パワースポット」

『ラーメン赤猫』をメインキャスト陣が語る

 心も体も温まる一杯のラーメンと、かわいらしい猫たちとの触れ合い。TVアニメ『ラーメン赤猫』は、まさに「ほっと」する瞬間を詰め込んだ作品である。

 猫だけで営むお店「ラーメン赤猫」に、バイトの面接で訪れた人間の珠子。正直に犬派と答えた彼女はあっさりと採用が決まり、任されたお仕事は猫たちのお世話係。お店でのやりとりを通じて垣間見える猫模様はもちろん、店に訪れるさまざま客が織りなす人間模様からも目が離せない。

 身体も心も温まるこの作品の魅力について、サブ役の村瀬迪与、ハナ役の釘宮理恵、クリシュナ役の早見沙織に語ってもらった。座長の津田健次郎について「赤猫チームのパワースポット」との言葉も飛び出し、『ラーメン赤猫』の世界観そのものを体現するような和やかな時間となった。

“人間らしい”キャラたちが作る『ラーメン赤猫』の世界観

——『ラーメン赤猫』で、ご自身が演じるキャラクターの印象を教えてください。

村瀬迪与(以下、村瀬):天才肌で、赤猫のムードメーカーとしての一面もある。でもサブの一番軸になっているのは、元野良猫だからこそのマインドだと思います。死生観とかもしっかりしているところが魅力ですね。

釘宮理恵(以下、釘宮):ハナちゃんは、猫らしいかわいさがありますよね。たまにとっつきにくいようなところもあるのですが、心の扉を開いたら、ちゃんと認めてくれるような。お店のために、自分の大事な場所をしっかり守りたい意識が強い反面、お客さんに楽しんでもらいたいという気持ちも強い子なんだなと思いました。

早見沙織(以下、早見):クリシュナさんは、見た目と中身のギャップがかなり大きいキャラクターだと思います。臆病で怖がりなのですが、心はとても優しくてあったかい。特にハナちゃんと話すときは明るく等身大の女の子として喋るので、そういうところにもギャップがあってかわいいんです。赤猫を自分の居場所だと思っているので、大事に大事にみんなと接しているんですよね。

早見沙織

――今回みなさん動物の役ですが、演技についてはやはり猫らしさを求められたのでしょうか?

早見:実は逆でして。むしろ最初のディレクションで、「人っぽく」演じていいと言われたんです。なので、あまり動物のキャラクターになりすぎず、自然なお芝居で演じることを大事にしました。クリシュナさんが怖いお客さんを相手にするシーンでは、最初のテストでドスを効かせた声で演じたら、「ものすごく静かに冷静にやる方が怖いからそっちで」という指示を頂いて。「これで怖いかな?」って不安になったりしたのですが、「大丈夫、充分怖いから!」と言われました(笑)。

釘宮:今、仰っていたみたいに、細かいニュアンスの違いとかを提案してくださる現場でした。それで、いくつかパターンを試させていただいたりしました。

――釘宮さん、村瀬さんは演じる上で特に工夫されたことはありますか?

釘宮:特にハナちゃんの場合ですと、接客しているときはかわいい感じで、お客さんに喜んでいただけるように演じているところはあります。

村瀬迪与

村瀬:私は、オーディションのお芝居で、「サブって野良だったことをとても誇らしく思ってるんだろうな」って演じていて。ただ、本番の同じシーンでは、尺の問題でオーディションのときとちょっと変えたんです。そしたらディレクションで「サブは野良だったことを誇らしく思ってるから」って言われて。変えなきゃよかったと思いつつ、「やっぱそうなんだ」って、嬉しくなりました。

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