上原あまね、念願の連ドラ出演で変化した芝居への思い 「生きがいと言ってもいいくらい」
「これからも“チーム上原”で頑張りたい」
――中学1年生の頃に事務所に所属されたそうですが、芸能界を目指したきっかけは?
上原:親がよく映画館に連れて行ってくれて、自然と「自分もお芝居をしたい」と思うようになりました。それでオーディションを受けた、というのが最初のきっかけですね。
――ちなみに、とくに影響を受けた作品は?
上原:『海街diary』です。上映当時に映画館へ観に行って、今でも見返したくなる大好きな作品です。
――お仕事を続ける中で、転機になったことはありますか?
上原:グループ活動をする中で、初めてミュージカルに出演させていただいたことです。それまでお芝居は憧れでしかなかったけれど、実際に体験したら想像以上に楽しくて。「やっぱり私はこれがやりたいんだ!」と確信に変わる瞬間でもあったので、初舞台は大きなターニングポイントだったかなと思います。
――アイドルグループでの経験が、今に活きていることもたくさんあると思います。
上原:「根性がついたな」とは思います。たとえばのお話ですけど、何か嫌なことがあっても時間が来たら笑顔でステージに立たなければいけない。アイドルとして完璧な対応しなければいけない、ということを13歳からやってきたので、「どんなに自信がなくても、とりあえずやるんだ!」という精神力を培うことができたかなと思っています。
――これまで活動されてきて、「辛いな」「しんどいな」と思うようなこともありましたか?
上原:アイドルを始めた最初の頃には、よくありましたね。集まったメンバーが、もともと他のグループや他の事務所で芸能活動をしていた子ばかりで、まったく経験がない、ただの田舎の中学生から始めたのは私だけだったんです。最初はみんなの歌やダンスについていくのも大変だったし、なかなか歌割りがもらえなかったり、MVにもほとんど映れなかったりして。誰にも言わないでこっそり個人でボイトレやダンスレッスンに通いながら、「早くみんなに追いつかなきゃ」と思っていた頃は、辛かったなと今になって思います。でも、卒業する直前には大事なパートも任せていただけるようになって、そこで頑張った経験は自分にとって大きな糧になっていると思います。
――それはたしかに根性がつきますね。上原さんが活動する中で支えにしている言葉はありますか?
上原:マネージャーさんたちが、よく「一緒に頑張ろう」という言葉をかけてくれるんです。「頑張ってね」と言われるより「一緒に頑張ろう」と言われたほうが、「1人じゃないんだ、チームとして一緒に頑張っていくんだ」という気持ちになって安心できるし、より頑張ろうと思えるので、その言葉はすごく大切にしています。
――アイドルグループは卒業したけれど、今でもグループなんですね。
上原:そうですね。表に出るのは自分だけですけど、これからも“チーム上原”で頑張りたいと思います(笑)。それから支えになっている言葉がもう一つあって、大学のゼミの教授がよく「行動して、けなされた人だけが成長できるんだ」と言っていて。「最初から完璧にできる人はいないし、たとえばピアノが上手になりたいからって、ピアノの本を読んでも上手にならないでしょ」と。行動に移して、先生や先輩に「全然ダメだ」とけなされて「何クソ」と思えた人がどんどん成長していく。たくさんいる学生に向けた言葉なんですが、私は自分1人に言ってもらっているかのように、毎回「そうだ、頑張ろう!」と心に響いています。
――念願の連ドラ出演を経て、お芝居に対してどんな思いを抱いていますか?
上原:本当に楽しくて仕方なくて、生きがいと言ってもいいくらいです(笑)。悩むことも多いけど、その時間も楽しめているし、成長できているんだろうなと思えるので、お芝居は大好きです。まだまだ実力が足りない部分はたくさんあるけれど、今まで知らなかった新しい自分を知れることもあって。自分では短所だと思っていることがお芝居に活かせる、ということもきっとあると思うので、そこも魅力のひとつなのかなと思います。
――短所だと感じているところがある、と。
上原:いっぱいありますよ~(笑)。それこそ、こういう取材でお話しするのも苦手なので、「本当にごめんなさい」と心の中で思っています(笑)。昨日も、緊張して全然眠れなくて。台本があれば喋れるんですけど、自分の思っていることを言語化するのが苦手です。
――まったくそうは感じませんが、ドラマのクランクイン前より緊張する夜だったのかもしれないですね(笑)。
上原:そうかもしれないです(笑)。
――ここから、俳優として伸ばしていきたいところも教えてください。
上原:表情の枚数や、表現の引き出しを増やしていきたいです。あとは、マネージャーさんに初めて出会ったときから「儚さの中にちょっと芯の強さが見えるところが魅力だ」と言われているので、そこは自分の強みとして、これからもっと磨いていけたらいいなと思います。
――今後、やってみたい作品はありますか?
上原:ひとつ、「朝ドラに出たい」という大きな目標があります。私は「顔が昭和っぽいね」と言われることが多くて(笑)。都会のキラキラしている高校生より、田舎の学生が似合う、とよく言っていただけるので、そういう自分の強みも活かせたらいいなと思います。
――朝ドラをご覧になっていて、とくに惹かれた俳優さんは?
上原:『らんまん』の浜辺美波さんです。神木隆之介さん演じる万太郎さんが主人公で、浜辺さんはその妻役を演じられていて。「なんでこんなに大変なことばかり起こっちゃうんだろう」と思うような日々の中、万太郎さんを支え続ける姿が本当に素敵で。すごく感情移入しながら観ていて、今まで観た朝ドラの中で一番感動しました。
――朝ドラで上原さんを拝見するのが楽しみです。最後に、目指す女優像を聞かせてください。
上原:最近は、そこにいるだけで周りが明るくなったり、その場を華やかにできるような女優さんになりたいな、と強く思うようになりました。視聴者の方に「私を見ているとなんか元気が出るんだよね」とポジティブに感じてもらえる、太陽のような存在になれたらいいなと思っています!
■放送情報
ドラマチューズ!『ウイングマン』
テレビ東京系にて、毎週火曜24:30~25:00放送
DMM TVにて、独占各話放送同時配信
ネットもテレ東(テレ東HP・TVer)にて見逃し配信
出演:藤岡真威人、加藤小夏、菊地姫奈、片田陽依、上原あまね、丈太郎、大原優乃、三原羽衣、橘春軌、映美くらら、的場浩司、中山忍、菅原大吉、宮野真守
原作:桂正和『ウイングマン』<集英社文庫(コミック版)>
監督・アクション監督:坂本浩一
脚本:山田能龍、西垣匡基、中園勇也
オープニングテーマ:BLUE ENCOUNT「chang[e]」(Sony Music Labels Inc.)
エグゼクティブプロデューサー:伊藤和宏(DMM TV)
プロデューサー:倉地雄大(テレビ東京)、前田知樹(テレビ東京)、山田真行(東映ビデオ)
制作:テレビ東京、東映ビデオ
制作協力:DMM TV
製作著作:「ウイングマン」製作委員会
©桂正和/集英社・「ウイングマン」製作委員会
公式サイト:https://www.tv-tokyo.co.jp/wingman/
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