松岡茉優、『ギークス 』で“愛されギーク像”を体現 西条が見出した“人間関係の尊さ”

松岡茉優がで体現した愛されギーク像”

アップデートされた吉良と基山との関係、西条の成長

 また、吉良・基山との関係性も10話を経て大きく変化していく。岡留の事件を通して、落ち込む西条に適度な距離感で寄り添ってくれるのがこの2人だ。信頼している人に裏切られ、父親のことも何も理解していなかったとふさぎ込んでいた西条は、2人に支えられ「話を聞いてもらうのって救われるんですね」と笑顔を見せた。

 他人と距離をとっているつもりだった西条も、同じ鑑識課の上司・島根(マギー)や仕事を頑張りすぎている後輩、通称“やり過ぎの杉田”(泉澤祐希)を含め、周りの人たちと自然に深い絆を築いていたのだ。人と人の結びつきは完全に切ることはできないし、作らないと決めても勝手に出来てしまうもの。人生には、安達のように歩み寄ってくれる人や、吉良と基山のように助けを求めればいつでも力になってくれる人が不可欠。今までの西条の変化を見て、(もちろん一人の時間も大切だが)周りの人間のことも、彼らと過ごす時間も大切にしていきたいと思わずにはいられないだろう。

 最終回で描かれるのは、西条の父親が残した謎、オラウータンが容疑者の空き巣事件、そして爆破事件だ。今まで築いてきた“ギークス”たちの団結力は、最後どのように発揮されるのか。予告で「芹沢さんのやり方は絶対認めない」と西条が怒っているようなシーンが映されているが、これは芹沢を守りたいが故の行動にも見える。2人の絆は壊れてしまうのだろうか。小鳥遊警察署の愉快な仲間の勇姿を最後まで見守りたい。

■放送情報
木曜劇場『ギークス~警察署の変人たち~』
フジテレビ系にて、毎週木曜22:00~22:54放送
出演:松岡茉優、田中みな実、滝沢カレン、白洲迅、泉澤祐希、あの、若林時英、阿部亮平、徳井優、マギー、中村蒼ほか
脚本:大林利江子、原野吉弘
演出:山内大典、村上正典
主題歌:サンボマスター「自分自身」(Getting Better/Victor Entertainment)
プロデュース:森安彩(共同テレビ)、貸川聡子(共同テレビ)
制作・著作:共同テレビ
©︎フジテレビ
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