『家いっぱいの愛』“父”チ・ジニの謎は深まるばかり ソン・ナウン&チェ・ミンホが急接近

『家いっぱいの愛』チ・ジニの謎が深まる

 韓国ドラマ『家いっぱいの愛』がNetflixで第4話まで配信された。

 何をやっても失敗ばかりで、妻と娘から三下り半を突き付けられたムジン(チ・ジニ)が、11年ぶりに妻のエヨン(キム・ジス)と娘のミレ(ソン・ナウン)、息子のヒョンジェ(ユンサナ)の前に現れた。エヨンたちが住む「家族ビラ」を30億で購入し、新しいオーナーになって帰ってきたのだ。

 もう一度家族としてやり直すために戻ってきたとエヨンに訴えるムジン。その様子を見たミレが激怒して2人を引き離そうとしたところに、テコンドーの胴着を着たテピョン(チェ・ミンホ)がムジンの顔を蹴飛ばしてしまった……。

 ムジンが戻ってきたことで平穏だった生活が慌ただしくなったが、今回は第3話と第4話を紹介しよう。(以下、ネタバレあり)

 家族のゴタゴタをスーパーの警備員・テピョンに見られてしまったことで、モヤモヤするミレ。ある日、テピョンを呼び出して目撃したことは内緒にしてほしいと訴え、約束を破ったら本社の権限で解雇すると脅す。ミレの鬼気迫る態度に驚きながらも、テピョンは父親に対して蹴りを入れてしまったことを丁寧に詫びる。

 ムジンに家賃をタダにすると言われ、引っ越しをやめることを決意するエヨン。反発するミレに「家賃の分を貯金してもっといい家に引っ越そう」と意見するが、ミレは「金持ちになったお父さんに揺れたんでしょ!」と言い、2人は険悪な雰囲気になる。

 家賃で釣ってきたムジンに怒り心頭のミレは、ムジンが住む302号室に押しかけて「家賃をタダにするのではなく慰謝料をよこせ」と迫る。エヨンの心を取り戻したいと本音をいうムジンに呆れるミレ。そんなミレに対してムジンは4週間以内にエヨンとよりを戻せなかったら、家族ビラを離婚慰謝料として譲渡する内容の念書を作成した。一方で期間内にエヨンとよりを戻せたら、ミレとヒョンジェも一緒に住むことを提案するムジン。

 半地下の住民が、ムジンが火事で亡くなった大家と火事の前日に酒を飲んでいたところを目撃したと証言し、家族ビラの住人たちが大騒ぎする。そんな中、ミレはテピョンが会社のエレベーターの中で、社長(チョン・ウンイン)と話しているところを目撃してしまう。なんとテピョンはJプラス社長の息子だった。そうとも知らず「約束を破ったら本社権限で解雇する」と言ったことを恥ずかしく思い出し、悔やむミレ。

 放火犯がムジンではないかと疑惑を深める家族ビラの住人たちが、とうとうスーパーで働くエヨンを巻き込んで騒ぎを起こす。状況を重く見たムジンは、住人たちを集めて自らの無実を証明し、とりあえず住民たちは納得する。

 エヨンはムジンが言った「ここまでくるのに何をしてきたと思っている」という言葉が引っ掛かっていた。どういう意味なのか問い詰めるが、ムジンは何も言わない。

 エヨンとよりを戻すためにムジンはさまざまな策を練るが、ミレが「家族の絆」を見せつけて立ちはだかる。頑なに父親を受け入れないミレに対し、ヒョンジェは「どうして父さんを受け入れてあげないの。そもそも姉さんが貧乏神かも」と非難する。

 ある日、エヨンはムジンの代理人で税理士のジェゴル(キム・ヨンジェ)が電話しているところを目撃。とてもムジンの味方とは思えない様子に、一体どんな関係なのか問い詰めるが、言葉を濁すジェゴル。

 ミレがエヨンのために冷蔵庫を購入した日の夜、エヨンが行方不明になってしまった。慌てて探し回るミレとムジン。ところがエヨンは家族ビラの住人セリ(ファン・ボラ)とジニ(ファン・ジョンミン)とともに、エヨンに言い寄っていた男をやっつけて警察で事情を聞かれていたのだった。

 警察に駆け付けたムジンは、エヨンに言い寄る男に殴りかかりヒョンジェに必死に止められる。その様子を複雑な表情で見ていたミレ。結局自分は無力なのかもしれないと一人夜道を歩くミレにムジンは「お前はよくやってきた」とねぎらいの言葉をかけるが、ミレは受け入れない。虚しさで涙を流していたミレの目の前にテピョンが現れる。

放火犯の疑いを晴らしたムジンだが……

 謎めいた雰囲気のムジンがまさかの放火犯……と疑いを向けていたが、早速その話題が登場した。何をやっても上手くいかずに離婚したムジンが家族ビラを一棟買いしたら、放火犯だと疑われても仕方ないかもしれない。

 腕に入れ墨が入っていたなど、ムジンの外見で判断するのはどうかと思ったが、住民の一人が放火現場に落ちていたマッチと同じものをムジンが持っていたと証言したのは、説得力があるものだった。

 それに対してムジンが「チョウ・ユンファに憧れているからだ」と答えたことに、映画『男たちの挽歌』ファンはニヤッとしたと思うが、果たしてこの言い分が本当に受け入れられたかどうか、かなり疑問だ。

 住民たちのたまり場「カンナム・ビアバー」で、ムジンが住民たちに盛大におごったことで放火犯の疑いは晴れつつあるが、マッチの件を持ち出した202号室の住人、ジョンヒョク(キム・ドヒョン)は納得していない様子だ。

 しかも、ムジンはミレが怒り心頭で押しかけてきた時に「死に値する罪を犯した?」という質問に対して明確に答えなかったし、ジェゴルに対して「前の管理人さんへはあの世で詫びないと」と意味深な発言をしている。

 ムジンを巡っては相変わらず謎な部分が多く、301号室の住人でエヨンの友人のジョンイン(ヤン・ジョア)とはいわくありげな仲のようだし、エヨンたちのために大金を使うムジンをたしなめるジェゴルに対して「どうせお前がまた金を増やすだろ」と発言をしているところから、ムジンだけの力で金持ちになったのではないことがうかがえる。

 笑いを取る部分とシリアスな部分を演じ分けているチ・ジニは魅力的だが、いったいムジンの本当の顔は何なのか、非常に気にかかる。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる