笠松将、『降り積もれ孤独な死よ』キーマンに? CGなしで臨んだ“体当たり芝居”の説得力
笠松将がドラマ『降り積もれ孤独な死よ』(読売テレビ・日本テレビ系)に物語の真相を握るキーマンとして出演している。
ドラマ公式からの正式アナウンスどころか、エンドロールにすらクレジットもされていないシークレットでの出演だが、初回から毎話ワンシーンずつ「顔に傷がある男」として印象的に登場してきており、7月28日放送の第4話にて、ついに冴木(成田凌)や蓮水(吉川愛)、鈴木(佐藤大樹)と接触した。第4話のオンエアを受けて、笠松は「情報解禁前の為、作品名は伏せますが」のタイトルで自身のブログを更新。『降り積もれ孤独な死よ』出演の経緯やノンクレジットでの参加の理由、第4話の撮影時のエピソードを明かしている(※)。
今回の出演は、笠松が10年近く前の駆け出しの頃にオーディションで出会った、現在は本作のプロデューサーを務める清家優輝が大きく関わっているようだ。笠松は日米合作のドラマ『TOKYO VICE』(WOWOW)シリーズへの出演をきっかけにして、2022年に米ハリウッドの大手エージェント・CAAとの契約を発表し、国内外で活躍するようになった。
ブログにある「オーストラリアで、戦争もののハリウッド作品を撮影していた」というのは、昨年11月に制作開始が発表された、オーストラリアのオリジナルドラマシリーズ『The Narrow Road to the Deep North(原題)』のことだ。オーストラリア、ニュージーランド、カナダのPrime Videoでの配信が予定されている。今後も世界を意識した『ガンニバル SEASON2』(ディズニープラス)が控えており、日本のドラマでは2023年の連続テレビ小説『らんまん』(NHK総合)への出演が多くの人の記憶に残っている作品になるのだろうが、同年放送の『ポケットに冒険をつめこんで』(テレビ東京系)以来の、笠松にとっては日本ドラマ復帰作に『降り積もれ孤独な死よ』はなっている。
というのも、笠松は大作への出演やオファーが続き、キャパオーバーになっていた。日本でのゆっくりとした生活ができるようになったのは、2024年の5月中旬。「お芝居をする事に希望や夢を見れなくて、俳優業の引退も考えていた。海外作品をたかが数本やっただけで謎の万能感と虚無感と、到底越えられない壁を感じてしまった」時に、リハビリにと今回の『降り積もれ孤独な死よ』への出演の話を持ちかけたのが、かつて駆け出しの笠松を認めてくれた清家だった。