『鬼滅の刃』「柱稽古編」が描いた悪夢のはじまり 無惨への憎しみに溢れた耀哉の最期
耀哉による家族を犠牲にした奇襲は無惨に大ダメージを与えることはできたが、無惨の再生能力をもってしては無意味だった。だが、耀哉はその先のことを考えていた。血鬼術によって無惨の体を固定し、目くらましの血鬼術で無惨の目の前に現れたのは珠世。耀哉に協力した珠世は鬼を人間に戻す薬を無惨の体に入れることに成功し、掛け声とともに悲鳴嶼が現れ、無惨の首を斬る。耀哉は首を斬っても死なないことは当然考慮に入れており、無惨を倒す唯一の方法として太陽の光を浴びせることが最善であることを理解していた。つくづく耀哉は思慮深い男だと思わされる。と同時に、悲鳴嶼との回想シーンからは彼がいかに柱から慕われる存在であったのかも伝わってきた。
悲鳴嶼と珠世のおかげで時間を稼ぐことに成功し、無惨のもとに柱たちが集結。追い詰めたかと思われたが、突如として床に扉が現れ、全員が飲み込まれてしまう。無惨は「これで私を追い詰めたつもりか? 貴様らがこれから行くのは地獄だ!!」と炭治郎に向けて言い放つと、炭治郎も「地獄に行くのはお前だ無惨。絶対に逃さない必ず倒す」と吐き捨てる。
ここで柱稽古編の本編は幕を閉じたが、この先こそが本当の“悪夢のはじまり”だ。いくつもの犠牲が生まれ、何を手にするのか。映画『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』でいよいよ完結することになるが、続きを見届けたいような見届けたくないような複雑な気持ちが渦巻いている。公開日は未定となっているため、それまでに心を落ち着かせたいと思う。
■配信情報
『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』
各種配信プラットフォームにて配信中
原作:吾峠呼世晴(集英社ジャンプコミックス刊)
アニメーション制作:ufotable
©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
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